藤野千夜『団地のふたり』を読んで、年齢を重ねても役にたつ生き方について考えた

藤野千夜

50代だもの、もう人様の役にたつとは思えません

こがねの
こがねの

こんにちは
今日の本はこちらです

見出し

藤野千夜 著 『団地のふたり』
<第四話 空ちゃんはいつだっていいよって言ってくれた。>

50代にできること
いつも考えている人は
素敵です

役に立つとか立たないとかは、相手が決めること。常に手を差し伸べられる余裕は持ちたい

<今日のことば>

ひとり暮らしとは、これくらいのことでヒヤッとしたり、ホッとしたりと忙しい。
まして高齢なら、なおさらだろう。
もし団地のおばちゃんたちが、すき間にものが挟まって困っていたら、家具を動かす前に、自分がこの棒を持ってかけつけてもいい

(第四話 空ちゃんはいつだっていいよって言ってくれた。)

さて、この物語は、昭和の団地に幼いときから住む

50代女性二人のごくごく普通の生活の物語です

ドラマでも、小林聡美さんと小泉今日子さんが演じる

ということで、読む前から想像がつきますよね

断捨離やグルメ番組、古い映画をみて

盛り上がっているあたり、かなり親近感覚えます

50代となれば、もうおばさんだから・・となるところですが、

この昭和の団地では、まだまだヤング!

ご近所の不用品をネットで売ってあげたり、

買い物や網戸の替えなど頼まれたり

仕事の合間とはいえ、大忙しの2人です

そして<今日のことば>

たとえ、大きなことができなくなっても、

伸縮自在の棒さえあれば、隙間に落ちたものを拾ってあげられる

と、生涯、人様のお役に立てることをみつけられた瞬間の言葉です

おもしろ〜い
相談できるだけでも
心強いです

役に立てることがあるって、

こんなにも人を生き生きとさせるものなんですね

役にたつとか立たないとかは、相手が決めることなので、

どうすることもできません

でも、この経験、誰かの役に立つかなぁと、考えること自体が、

実は楽しいことだと気づかされました

手を差し伸べられる準備はできている!

それだけで十分

これからも経験、ストックしていきたいと思います。

感想(読書メーター投稿)

古い団地にずっと住んでいる50代の二人
何だかそれだけでホッとします
でも、昭和の団地だと、50代なんてまだまだ若者
住人の便利屋さん的存在。そんな生き方もあったんだと思った
まだまだ50代、老け込んでいる場合じゃありません



本について

本のデータ

著 者 藤野千夜
出版社 双葉社
発行日 2024年7月10日

イラストレーターながら今はネットで不用品を売って生計を立てるなっちゃんこと奈津子。大学の非常勤講師を掛け持ちしながら生活するノエチこと野枝。そんな幼なじみの二人は50歳を迎え、共に独身。生家の築古団地で暮らす。奈津子の部屋で手料理を一緒に食べ、時にはささいなことでケンカもする。高齢のご近所さんのために、二人で一肌脱ぐことだってある。平凡な日々の中にあるちいさな幸せや、心地よい距離感の友情をほっこりと優しく描いた物語

9月1日から
小林聡美さんと
小泉今日子さんで
ドラマ化されるそうです

ほとんど波風立たない物語
それが現実的でホッとします
なぜか阿佐ヶ谷姉妹が浮かぶのよね

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ふじの ちや1962年 福岡県生まれ千葉大学教育学部卒
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アラカン主婦です。notoでエッセイ始めました。50代以上の...

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