にしおかすみこ『ポンコツ一家』を読んで、親に世話を焼かれることについて考えた

にしおかすみこ

認知症になったらどうしよう・・?

こがねの
こがねの

こんにちは

今日の本はこちらです

今日の本

にしおかすみこ著『ポンコツ一家』
<12 ママ速報>より

いずみくん
いずみくん

お笑い芸人の
にしおかすみこさん
母親が認知症であることがわかり
同居します

世話をする対象があると、人は生き生きとしてくるものらしい。愛でるもの見つけよう

<今日のことば>

徘徊が始まった時、靴を履く目線のところに花があったら一瞬足を止めるかもって。また私は見当違いなことをしているのだろうか。
一年経って思うんだ。花はおきたいな。
止まって欲しいんだ。ママのウチだよ。
どこにも行かないで。

(12 ママ速報)

実家に帰ってみたら、家がゴミ屋敷だった・・

想像するだけで、
ヒェ〜ってなります

コロナ禍で仕事が減った著者

ご飯代も惜しくて、家で食べさせてもらおうと帰ってみたら、悲惨な状況になっていました

やむおえず、同居

介護の方法を本やネットで調べて、あれこれ試します

玄関に花を飾るのもその一つでした

玄関先に花があれば、一瞬目を止める

外に出ていく意味もその瞬間に忘れてしまうようです

ヘェ〜不思議ですね

著者の母親も、お花を生けるのが若い頃から好きだったようで、お世話を嬉々として行います

好きなことがあるって、こんな形でも役に立つのだと気づかされました

しかし、時はコロナ禍

お笑いの仕事は激減し、時々友人の伝手でアルバイトしていた著者

それを気遣ったのか、急に、「花買う無駄遣いやめなさい。」と言いはじめました

花を買うために働かなくても良いと・・(違うんだけど)

母親として娘をお世話している感覚を一瞬でも取り戻したのかもしれません

世話をするものがあると、人はどれだけ生きる気力が湧くのか

教えられました

親から何か言われて、頭に来たり、落ち込んだりすることがあります

でも、それも親をしょぼ〜んとさせないためと割り切るしかないようですね😓

私自身、年齢を重ねたら、意識的に世話する対象作ろうと思います

その時は、植物が無難なのかしらね

人の興味は、
動物→植物→鉱物
と年齢に応じて
変わるそうですよ(笑)

感想(読書メーター)

自分に置き換えたら、本当にクラクラする。他人に頼ろうというけれど、認定されることがいかに難しいか思い知らされた。辛い気持ちもうまく表現されていた。読んで良かった

本について

本のデータ

著 者 にしおかすみこ
出版社 講談社
出版日 2023年2月1日

家族紹介。
うちは、
母、80歳、認知症。
姉、47歳、ダウン症。
父、81歳、酔っ払い。
ついでに私は元SMの一発屋の女芸人。45歳。独身、行き遅れ。
全員ポンコツである。
ただ、皆が皆ずっとこうだった訳ではない。
何十年かぶりに、私は実家に戻った。
まずはその理由を、いや長めの愚痴にお付き合い頂けたら、とても嬉しい――。

(講談社 公式サイトより)

「にしおか〜すみこだよ」
でブレイクした芸人さん
優しい素顔に驚きます

ダウン症の姉が優先
で育ってきた彼女

壮絶な人生ですが
文章は明るい!

『ポンコツ一家』(にしおか すみこ) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
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