森博嗣『孤独の価値』を読んで、孤独は生き延びるために必要と知った

森博嗣

誰かがいないと寂しいです

こがねの
こがねの

こんにちは
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今日の本

森博嗣 著 『孤独の価値』
<第5章 孤独を受け入れる方法>

いずみくん
いずみくん

孤独だからこそ
できること

孤独の時間は、創作の時間。自分が自由でいられる時間と考えよう

<今日のことば>

創作的な経験を少しでも持っている人は、孤独を別のものに変換することが可能だが、創作に縁のない人というのは、そもそもすべてを受け止める受け身の人生である場合が多い。自分から発信することが滅多にない。このタイプの人は、周囲の雰囲気を重視しているし、もともと仲間の中に自分を置くことが多い。組織、集団、仲間というものに頼っているともいえる。だからこそ、なにかのきっかけでその立場が失われたり、立場が危うくなりそうなときに、ダメージが大きいばかりでなく、逃げ場所がない。精神的に危険な状態に陥る可能性が高い。

(第5章 孤独を受け入れる方法)

退職後は、社会と繋がっていると良いと言います

孤独になることを防ぐ方法も多くの人が語っています

しかし、著者は、「孤独がそこまで悪いことか?」と問います

まず、著者のいう孤独とは

①本当に孤立してしまうような恐ろしい状態

②静かで落ち着いた雰囲気で創作にも適する状態

現在の人間の孤独は、ほぼ②です

行政の関与や、商品やサービスを購入したりする限り、社会的に孤立はあり得ません

つまり、この2つが混同していることから、誤解が生まれるているのだと言います

決して、誰しも『1人ぼっちではないのです

でも、創作って・・彫刻とか作っているイメージですよね

ハードル高い!

実は、何かアイディアを生み出そうと考えることも、立派な創作活動だといいます

たとえ、大勢でアイディアを出し合っていても、個々のアイディアを考えるのは、自分の頭の中だけ

そう考えると、1人で創作している時間(=孤独)って、これまでもかなりの時間、過ごしてきたことになりますね

『孤独』ってもう経験済み!
だから、怖くないですね

つまり、創作活動とは、自分1人で、静かな環境の中で行うこと

著者は、自分の気持ちを表せる、詩作・短歌・俳句や作詞を勧めています

そして、その時間が好きだという人は、十分孤独を楽しめる人だと著者は言います

しかし、1人での創作の時間を放棄して、楽しさすら、常に他者に依存し、パヤパヤしている人は、孤独に陥った時も他者に救いを求めがちになってしまうそうです

寂しい気持ちを
訴える人、いますね

相手も最初は、受け止めていても、そのうち負担になり、離れていく可能性もあります

孤独の悪循環!

一方、孤独が楽しめる人なら、他者に自分の孤独を何とかしてもらおうとは考えません

だから、他者も、あなたから去っていくことはありません
きっと、程よい距離感で存在し続けてくれるでしょう

孤独も生き延びるためには、必要なことだったのですね

とは言っても『創作』・・詩作や作詞はなかなかハードルが高いです

ならば、今の気持ち、こっそり歌にして口ずさむのは?

「今日のご飯は〜夫は遅いし〜♪」

あれ?楽しいかも・・・

こんなふうに孤独とも上手く付き合っていけるといいですよね

感想(読書メーター)

その時間を孤独だと名付けているのは自分だということ。その時間を『創作の時間』と名付けてしまえば、それはもう楽しくて充実した時間であることに気づかされた。「老後、孤独になるから〜」じゃなくて、「今の気持ち、歌にして歌っちゃおう」の方がどんなに世の中楽しくなるか・・

本について

本のデータ

著 者 森博嗣
出版社 幻冬舎
発行日 2014年11月30日

人は、なぜ孤独を怖れるのか。多くは孤独が寂しいからだと言う。だが、寂しさはどんな嫌なことを貴方にもたらすだろう。それはマスコミがつくったステレオタイプの虚構の寂しさを、悪だと思わされているだけではないのか。現代人は〈絆〉を売り物にする商売にのせられ過剰に他者とつながりたがって〈絆の肥満〉状態だ。孤独とは、他者からの無視でも社会の拒絶でもない。社会と共生しながら、自分の思い描いた「自由」を生きることである。人間を苛む得体の知れない孤独感を、少しでも和らげるための画期的な人生論。

(幻冬舎 公式サイトより)

孤独になるのは
自分の考え方次第だそうです
考えるのやめようと思います

孤独を知らない人は
創作できない
本は孤独な人の集まりか・・?

『孤独の価値』森博嗣 | 幻冬舎
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1957年 愛知県生まれ小説家 工学博士
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アラカン主婦です。notoでエッセイ始めました。50代以上の...

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