もう、どうして私だけがこんなに大変だろうと思うことありませんか?
こんにちは
今日の本はこちらです
岸田奈美 著 『もうあかんわ日記』
<「もうあかんわ日記」をはじめるので、どうか笑ってやってください>
アラカン世代の子ども世代のエッセイ
どんなことでも『笑い』に変えて、誰かに伝えよう。応援してくれる人も増えるはず
<今日のことば>
ユーモアがあれば、人間は絶望の底に落っこちない。(中略)
ただ、笑ってほしい。悲劇を、喜劇にする、一発逆転のチャンスが欲しい。
心のどこかでわたしは、「たしかにしんどいけど、これはこれで、おもしろいよな」って思っているのだ。数年後には笑い話になると信じているのだ。そういう明るい自分を、わたしは見失いたくない。
でも、このまま1人で抱えとったら、もうあかんわ。(「もうあかんわ日記」をはじめるので、どうか笑ってやってください)
著者は1991年生まれ
アラカン世代からすると、ちょうど子ども世代ですね
その彼女がちょうどコロナ禍、大変な状況になってしまいました
父は他界、弟はダウン症 母は車いすユーザー
からのコロナ禍に生死をさまよう大手術
間に祖父の葬式が挟まって
ついには祖母がタイムスリップ(認知症)ー残された長女(作家)に全てのタスクは託された
(同上)
もう、私だったら、「辛い、つらいよ〜」と大騒ぎしそうな状況です
かといって、誰かれ構わず言うわけにもいかない
そっと、夜、『note』に書き込みます
それらを集めた1冊になっています
きっとこの状況なら、「社会に助けを求めればいいじゃん」と思う方もいらっしゃると思います
しかし、実際は、なかなか融通が効かないんだな、社会は・・・
著者、ホント悔しい思いばかりします
でも、そんな時でも、名探偵コナン君ならとか、ドーミーイン(ビジネスホテル)ならと、例にあげながら、ユーモアたっぷりに書いてます
全ては、『喜劇』に
仕立て上げるために・・
私も文章をこうして書いていますが、気持ち的には、なかなか難しいことだと思います
文章を書くっていうのは、ある意味、怒りをぶちまける場(笑)
ホント、恨みつらみのオンパレード!
『イヤミ』程度に薄まるまで、
何度も書き直してます😅
世の中の人、多かれ少なかれ、みんな辛い思いをしてます
ただ、それをどう乗り越えるかで大きく違ってきます
どうせなら、みんなから共感を得て、応援をもらえる方が良いですよね
実際、著者も『あかんと思ったとき、あかんくないでという上昇気流』が届いたと言います
きっと、そのユーモアに惹かれて、たくさんの人が手を差し伸べてくれたんでしょう
ユーモアのセンスは、
身を助けますね
改めて、文章って、ものすごい力があると気付かされます
発表しないまでも、辛い時は、一心不乱に書いて、捨てて、スッキリしましょう!
本について
次々におそいかかる「もうあかんわ」なラインナップ
なのにどうして、こんなに面白い文章が出来上がってしまうのか
読んでる側はいったいなんで、こんなに救われてしまうのか!?【人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ】
3月10日から4月15日までの岸田奈美のnoteに書かれた、泣けて笑える祈りの日々
放った言葉を本人の手で見事に体現した、読後、拍手喝采のエッセイです(ライツ社 公式サイトより一部抜粋)
関西人らしい
ツッコミの数々
勉強になり、笑顔になります
親世代として、応援したくなる著者
社会へ温かい目を向けられるよう
私も努力しようと思います
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