志賀内泰弘『京都祇園もも吉庵のあまから帖9』を読んで、社会で生き残れる人について考えた

志賀内泰弘

1つのお菓子を半分に割った時、どちらを渡す?

こがねの
こがねの

こんにちは
今日の本はこちらです

今日の本

志賀内泰弘 著 『京都祇園もも吉庵のあまから帖9』
<第二話 幼き日 ソーダアイスに教えられ>

いずみくん
いずみくん

1つのおやつを半分に割った時
どちらを渡しますか?
大きい方、それとも小さい方?

大きい方を渡せる人が、世の中生き残れる ・・損して得を取れ

<今日のことば>

いつでも、自分は損してもええから大きい方のアイスを友達にあげるような生き方をしてたら、困ったときにその友達がトオルのことを助けてくれるんや

(第二話 幼き日 ソーダアイスに教えられ)

1つしかないお菓子を半分に割った時、惜しい気持ちいっぱいで、大きい方を相手に渡すことありませんか?

「小さい方でいいよ!」って言ってくれたら、それこそ神!ですよね(笑)

<今日のことば>は、信用金庫にお勤めの50代の男性の幼い頃の思い出です

母にアイスをもらった直後に、友達が訪ねてきました

何というタイミング😱

子供らしく、小さい方を渡そうとし、母にそう諭されました

確かに、小さい方を渡された方も、口では「ありがとう」と言いながらも、チェッ!って思いますよね(笑)

舌切り雀も
小さいツヅラの方が
良かったわよね(笑)

まぁ、世の中、大きい方を渡したところで、恩に感じてくれる人ばかりではないんですけどね・・

京都の老舗では、『日頃から、たとえ自分が損しても他人が『得』することを考える』ことが、商いを長く続けるコツだと言われているそうです

相手の心配りに気づけ、互いに手を貸すことを厭わない人たちだけが生き残れる社会だとも言えそうですね

小さい方を渡す人も

相手の心配りに気づけない人も

一見、得したようですが、実は、大きなものを失っていることに気付かされます

まずは、半分に割ったお菓子・・大きい方を渡しましょう

相手の喜ぶ顔を見て、徳を積んだと密かに思う

それだけでも、十分、大人ですよね?

感想(読書メーター)

前回で何となくそうかな・・とは、予想してたけど。この先、どう展開していくのか楽しみ。京都の老舗の考え方って、いつも相手の利益を優先すると知りました。できる人とできない人じゃ、人生に差が出そう。小説から学ぶことって案外多いものですね

本について

本のデータ

著 者 志賀内泰弘
出版社 PHP研究所
発行日 2024年6月27日

花見小路を右に左にと折れた先にある甘味処「もも吉庵」。

 人生の酸いも甘いも噛み分けてきた元芸妓の店主・もも吉に助言を求めて訪れるのは、息子との関係に悩む父親、勝算のあるビジネスを提案先の社長から即座に否定され混乱する銀行員、夫の最期の願いをかなえられず悲嘆にくれる妻……。

 彼らに対し、もも吉がかける厳しくも温かい言葉とは。

 一方、もも吉がどうしても娘に言えなかった花街の秘密が明かされ――。

(PHP研究所 公式サイトより)

ファンとしては、
衝撃的な展開です

若者を伸ばそうとする
大人たちの奮闘
勉強になります

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