群ようこ『ネコと昼寝』を読んで、いわゆるFIREの現実について知る

群ようこ

もう十分、暮らしていけるんですけど、働かなくちゃダメですか?

こがねの
こがねの

こんにちは
今日の本はこちらです

今日の本

群ようこ 著 『ネコと昼寝』
<7>

いずみくん
いずみくん

無職でいるのも大変です

世間は、FIREをなかなか見逃さないと言う現実を知る

<今日のことば>

何か人の役に立とうとした、がんばろうとした自分が馬鹿だったのだ。しかしマユちゃんに言われた「何もしないでのんびり暮らす」ことの何と難しいことか。少しの間はいいけれど、会社に勤めること以外、必ず何かやりたくなってしまう。

<7>

最近、『FIREの目指し方』ような本をよく見かけるし、そう話す若者も増えました

FIREとは、若いうちにリタイア後の生活費を補えるような貯蓄をして、運用しながらその収益で暮らす人

つまり生活のために、働きに行かなくても大丈夫な人

この主人公のキョウコさんもいわゆるFIREなのです

しかし、周りの住人が時々働きに行く
お巡りさん役所の職員に、いぶかしがられる


そんなこんなで、「働かなきゃいけないかな〜」モードに、時々なってしまいます

FIREと聞くと、羨ましいと思うのですが、なかなか気苦労も絶えないようですね

なかなか聞けない話なので
勉強になります!

で、この本を読んで、気付いたのですが、彼ら彼女たちは、労働で得る『税金』を払わなくていいこと

だから、何度足繁く、役所の人間が働く気力の有無を問うことになるんですね

その煩わしさから、キョウコさん、勝手に『町内警備』まではじめてしまいました

おかげで、人を見たら泥棒のようになってしまうように・・

あ〜人って、何にもすることがないと、こんなメンタルになってしまうんだと、怖くなりました

コロナ禍の『自粛警察』
もそれか・・

気をつけなければいけないと思いました

そして、「働かないの?」の言葉は人を追い詰めるということ・・

自分に、お金を無心してこないならば、そっとしてあげるのも大事だと思いました

幸い、キョウコさんは、また読書に勤しむようになりました

何かにつながるのでしょうか・・続きはまた今度

感想(読書メーター)

今回も緩やかな時間が流れているけど、やはり何かと面倒は起きるもの・・先が気になる物語 この主人公、いわゆるFIREなんだけど、派出所のお巡りさんはやってくるは、役所の人間はやってくるで、自発的無職も大変だなぁと思います。そうか、役所は税金払ってほしいんだね。悠々自適とは行かない現実突きつけられます

本について

本のデータ

著 者 群ようこ
出版社 ハルキ文庫
発行日 2017年1月

無職のキョウコは都内のふるい安アパート「れんげ荘」で相変わらず月十万円の気ままなひとり暮らし。読書をしたり、美術館や図書館へ行ったり、甥っ子の門出を祝う食事会に出かけたり、ご近所さんとおしゃべりしたり、近所のぶちネコと仲良くお昼寝したり……。自分の将来や母親のことなど少々不安はあるけれど、自由で心穏やかなキョウコの日々の暮らし。大ロングセラー「れんげ荘」シリーズ第三弾、待望の文庫化。

(角川春樹事務所 公式サイトより)

周りの人は、キョウコさんの
良き理解者ばかり
じゃないと、穏やかに過ごせません

リタイア後の生活
これほどリアルに描かれていたもの
あったかしら?参考になります

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