「マイ遺品セレクション」みうらじゅん

みうらじゅん

捨て活と逆をいく終活本から学んだこと

本のデータ 

著者 みうらじゅん  出版社 文藝春秋
発行日 2019年2月7日

どんな本なの?



この本には、世間的には“なぁ〜んの価値のない”もの(ゴムヘビ、絵葉書等)が紹介されています。

著者が死んだら多分捨てられるのだろうと思う『マイ遺品』。しかし・・・

(それらが)もしも後世に残ることになった場合、一体誰が“そこがいいんじゃない!”と解説を加えることができるだろう?いや、それは僕本人が僕のキューレーターとして今、書き残しておくしかないだろう。(中略)ようこそ!マイ遺品博物館へ!

(同上)

そうつまり遺品の目録(笑)
捨てるのではなく、意味のあるものとして解説をつけて残しておく・・
また違った形の身辺整理です。

特に捨てたいけど、捨てがたい・・
いつもそんな迷いに日々翻弄されている方に、おすすめしたい1冊です。

この本の中で「おー」って思った3つの言葉

  1. 趣味と癖は違う。趣味は飽きるもの。だから気楽に始めよう!
  2. 誰も口には出さないけど、お土産品はどこも一緒?
  3. 憧れていれば、いつか会える日が来るかも

1.趣味と癖は違う。趣味は飽きるもの。だから気楽に始めよう!

「あの人、またやってる」と言われることが趣味であり、
まだやってんのオー」と呆れられることが癖。

趣味は好きが高じて発生する物だが、好きゆえに途中から中だるみ、ついには飽きてしまうことが多々ある。それに比べ、癖は飽きることすら飽きてしまった状態。気がつけばやっていたとか、買っていたということになる。

(同上)

これらのものは、集めたいではなく、「集めNEVERならない」という義務感だそうです。

趣味は中だるみし、飽きてしまう。
趣味をもてと世の中、言われますが
飽きるのはどうやら宿命のようです。


だったら、気楽にできるものを気楽に始めても大丈夫!
自分は趣味が続かない・・と人と比べてしまうこともあるけど・・
でも、その方のはもう「癖」の域かもしれません。

気にしないで、次々、かじってみては?

2.誰も口には出さないけど、お土産品はどこも一緒?

100個を超えるまでもなく気付いていたのは、プレートの文字が印刷でなく、シールやハンコであることだ。これでは無限に作られてしまう。当然、どれも同じ会社の製品であることまでわかっていた

(同上)


昔、ペナントとかキーホルダー集めをしていましたが、柄こそ違うけど、姿・形はおんなじでしたね。

ある県にお勤めの2人と会話した時に、お土産の話が出ました。

1人は、お土産屋さんで、食品の袋の裏を必ず見て、
勤務先やお住まいの県で作られた物だったら、絶対買わないとのこと

もう1人は、同じ状況なら、見知らぬ土地で知っている人に出会ったようで、嬉しくなるそう
時には買うことも・・

確かに他県の工場で作られたお土産、売っていることありますよね。
よくお土産でもらったら、近所だった・・
嬉しくて、つい買ってしまったのかも。
めくじらたてては、いけませんね。

私は、それを聞いてから、裏返して、旅行先の場所で作られたものを
極力買うようになりました・・

3.憧れていれば、いつか会える日が来るかも

『人生で一度だけアイドルの追っかけをしたことがある。』

著者が追っかけをしたのは、『仮面の忍者 赤影』の少年忍者『青影』。
4駅先の小学校に通っていると聞き、友達と授業をサボって見に行った話。

その後、大人になってからデパートで再開します。

子どもの頃のアイドル・・
会えるなんて思っていませんでした。
でも、なぜか会える・・?

私は、西城秀樹さんが大好き。
ディナーショーのバックコーラスのバイトが大学のサークルに来て、
会うことができました。

友人は、自分の店がドラマの撮影に使われ、子どもの頃ファンだった俳優さんが
来て嬉しかったと話してくれました。

大人になると会えるよって子どもの頃の自分に言ってあげたくなるような出来事
あるかもしれません。
虎視眈々とチャンス逃さずに!

この本で学んだこと <まとめ>

・趣味は飽きて当たり前。だからこそ気楽にチャレンジしても大丈夫

・お土産、もらったら、すぐに袋ひっくり返すのはやめよう。選んだ思いは人それぞれだから

・憧れの人と会う。実現すること、アルヨ!憧れは持ち続けよう

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