日本の著作も多数読んでいる著者。だから韓国の本って親しみやすいんだ
どんな本なの?
人気エッセイ「あやうく一生懸命生きるところだった」の第二弾エッセイ。
著者は、本業はイラストレーター。
イラストだけでは食べていけないと、エッセイを書き始めましたが
皮肉にも(?)エッセイの方が人気とか。
ゆるく、楽しく、自分の物差しで、生きることをモットーとしているので、
なんともリラックスして、スラスラ読めてしまう作品です。
本の中には、日本の作品も出てくるので、親近感も湧きますよ。
・人と比較して落ち込みやすい人
・疲れている人
・韓流が好きな人、そうでもない人
休日に読むのにぴったりな本です。
ぜひ、手に取ってみてくださいね。
本の中で、それもそうだなぁと思った言葉 3つ
1.お金、貯めるのも大事だけど・・・
そういえば、誰かが言っていたっけな。お金は自分が使わなければ、必ず別の誰かに使われてしまうって。
(命まで取られなかったなら御の字だ)
韓国の賃貸住宅は、日本とは違って、最初にかなりまとまったお金をオーナーに支払うようです。
そこで、著者は頑張って貯めたお金を支払い、
住み始めますが、トラブルに巻き込まれてしまいます。
食べたいものも、買いたいものも我慢して貯めたお金。
これじゃあ、オーナーのために働いたようなものだと・・
他人事じゃないわよね
自分は苦労して貯めたお金なのに
他人は、それをあっさり使っちゃうのよね
お金って使ってくれる人のところへ行くって言いますものね。
やはり、どこの国でも同じなのですね。
もう、他人に使われるぐらいなら、ほどほどに楽しむのが良さそうです。
でも貯金が底をついたらどうしましょう?
大丈夫!
1度でも貯めた経験があれば
また貯められるはずよ!
人には恨まれるような使い方だけは、したくないものです。
2.意見は、人の数だけあるから、争いになる
間違いなく僕やあなたは、誰かにとっては理解できない変人なのである。
(戦い続けるとキリがないだろ?)
著者、大学生の時、ディベートの授業で、このことに気づきます。
言い負かすだけでいいのだろうか?と。
常識と非常識。
国や文化が違えば変わってきます。
誰もが自分の考えが常識であり
普通だと思っているのよね
だから、人って揉めるのでしょうね。
小さい頃のいじめも最初はそんなところから来ているのかも。
大人になると多少は見逃せますが、
子どもは、自分の家の『掟』が正しいと思っているから、
もう容赦ないこと・・・
なるほどね
だからこそ、理解できない変人
って改めていい言葉!
変人だから、相手に耳を傾けて、相手を知ることが大事
変人だから、自分の意見をゴリ押し付けてもへそ曲げられてしまう
どうしても、関わらなければいけないときは、こんな風に対処できたらいいですね。
3.年齢を重ね、嫌なことも乗り越えたから、ご褒美もある
20年前の僕と今の僕。その間、僕は変化した。以前理解できなかった感情を理解できるくらいに人間味が増した。(中略)たくさんの挫折、別れ、後悔、痛み、怒り、自責・・決して楽しくはなかった経験が積み重なって、真実のなんたるかを知りうるようになった僕がいる。
その瞬間はなくなればいいのにと思っていた感情やさまざまな出来事が、今、人生を生き生きとさせている。
(つらい経験こそ人生のエッセンス)
著者、若い頃に見た『花様年華』を再び見て、
完全に別の映画のような錯覚に陥ります。
『主人公たちの感情の一つひとつが痛いほど感じられた』
全く同じ映画を観てるのに、
違う映画をまた観ているような錯覚になるのね
まさしく年齢と経験がくれたギフト
皆さんもそんな作品ありますか?
私は『マディソン郡の橋』です。
20代の時は全然理解できなかったのですが、
40代でもう1度観た時、もう切なくて切なくて・・
著者と同じ経験をしました。
映画だけでなく、本もそうですよね。
特に絵本は、実に奥深さに感動します
おススメですよ!
この頃、みたい映画も読みたい本もないと思ったら、
ぜひ、昔の作品に触れてみるのもいいかもしれません。
この本から学んだこと <まとめ>
・お金は、使うもの。自分のために使おう。他人に使われる前に(笑)
・誰もが互いを変人と思っている。だからこそ、怒っても無駄。理解が必要な時はきちんと伝え合おう
・昔、観た映画。昔、読んだ本や絵本。別作品に生まれ変わっているはず。手に取ってみよう。
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