ご飯作りで気になる味とワンパターン。見方を変えてみたら・・?
公開日 2022年10月24日
更新日 2023年5月8日
どんな本なの?
日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で充分。あれば漬物を添えましょう。無理のない生活のリズムを作り、心身ともに健康であるために「一汁一菜」という生き方をはじめてみませんか――。
(新潮社の公式サイトより一部抜粋)
料理研究家・土井善晴による根源的かつ画期的な提言は、家庭料理に革命をもたらした。一汁一菜の実践法を紹介しながら、食文化の変遷、日本人の心について考察する
この本の中での「一汁一菜」の定義は次のように書かれています。
一汁一菜とは、ご飯を中心とした汁と菜(おかず)。その原点を「ご飯・味噌汁・漬物」とする食事の型です。
(今、なぜ一汁一菜か)
毎日3食、ずっと食べ続けたとしても、元気でいられる和食の基本がこの型だそうです。
味噌汁の中に、肉や魚などのタンパク源と野菜など具沢山入っていれば、
もうおかずは、いらない
なんとも作る側としては、
救いとなる言葉です。
えー僕は晩御飯がそれだけだと
寂しい気がします!
そうですよね。家族に食べ盛りがいたら尚更・・
それだけじゃあ、帰ってきてからの楽しみが・・という方もいらっしゃいますよね
著者はこう語っています。
一汁一菜におかずが一つつけば一汁二菜、二つつけば一汁三菜です。その時の味噌汁は、具の種類を減らしてバランスを取ります。おかずを作ったときは、味噌汁の具はシンプルでよいでしょう。作ったおかずに足りないものを補います。
(一汁一菜の応用)
中華でも洋食でも同じようなバランスで食事をすれば、体にいいと言っています。
おかずを増やすときは、
味噌汁の具を減らしていけば
いいのね。
よかった!
臨機応変でいいんですね。
このような食事は心にも大きな財産をもたらします。
ぜひ、詳しく学びたい方は、本を手にとってみてくださいね。
今日は、『家庭料理はおいしくなくてもいい』『作る人と食べる人の関係』から、
家庭の食事について考えてみたいと思います。
家庭のご飯は美味しくなくてもいい。ワンパターンでもいい。
毎日、料理を作っていて、最大の関心事は『味』です。
安定した味の料理、作りたいですよね。ところが、著者は・・
家庭料理が、いつもいつもご馳走である必要も、いつもいつもおいしい必要もないのです。家の中でありとあらゆる経験をしているのです。ぜんぶ社会で役に立つことばかりです。上手でも下手でも、とにかくできることを一生懸命することがいちばんです。
(家庭料理はおいしくなくてもいい)
『おいしくなくてもいい』って大胆な発言ではないですか?
確かに家庭料理って
食材がいまいち
レシピがいまいち
作る側の体調と機嫌がいまいち
あらゆる『いまいち』に左右されやすいです。
料理って、失敗すると家族みんなが
どよ〜んとテンション下がるのよね
でも、そんな料理が子供にとっては、
「これはおいしそうか、そうじゃないか」から始まって、
さまざまな食に対して無意識に判断する力になるそうです。
つまり
子どもが大人になった時、生きる力として現れ、良き思い出とともに、将来繰り返し要求される判断を間違いないものとするのではないでしょうか。
(作る人と食べる人の関係「家庭料理」)
食べて安全かどうかの判断力も
家のご飯で鍛えられるんですね
命に関わる大切な判断
だもんね
失敗した料理が子どもたちの生命力を育てている。失敗しても大丈夫!
さて、もう一つの家庭料理の問題。ワンパターンになりがちなこと。
家庭料理ではそもそも工夫しすぎないことのほうが大切だと思っています。それは、変化の少ない、あまり変わらないところに家族の安心があるからです。そういう意味でも食べ飽きないものを作っているのです。
(家庭料理はおいしくなくてもいい)
カレーライス、1つとっても、
人参・ジャガイモ・玉ねぎ・お肉
って、ちょっとホッとしますよね。
理由もないのに
ご馳走って、ドキドキしませんか(笑)
家庭の料理は、歳を取ってからも『思い出となって蘇り、自らを癒してくれる』ものだと。
家庭料理から得られるもの・・
・人間力
・安心感
失敗してもワンパターンでも大丈夫!
心も体も成長し、もう癒されています。
おいしくなくても大丈夫!
そう思うと気が楽ですね。
今日も食事作り頑張りましょうね!
まとめ
・家庭料理は失敗しても大丈夫。それも生きる力となる
・家庭のワンパターンな料理は安心をもたらすもの。気にしないで何度でも作っていい
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