ジェーン・スー「これでもいいのだ」で考えたこと

ジェーン・スー

昭和の社会規範に縛られていると、人間関係壊すかも

公開日 2023年 2月13日
更新日 2024年 1月 9日

こがねの
こがねの

こんにちは

今日の本はこちらです

今日の本

ジェーン・スー 著  これでもいいのだ

いずみくん
いずみくん

おばさんの等身大のエッセイ
疲れたらボーっとする

「これでもいいのだ!」

離婚後の親権は、母親?父親? 常に社会規範はアップデート

離婚後の親権は母親と裁判になれば、そう結論が出るとは聞いています。

やはり、子育ては母親がする方がいいですよね!

本当にそうかな?

しかし、この本の中の『離婚と親権』について読むと、

実に自分が昭和の頑固おばさんかと気付かされます

世の中、随分、変わってきているんですね。考え方・・

著者40代。

周りの友達の中にも離婚する人がちらほら現れます。

その中の一人。

親権を父親が持ったという女性の話です。

この元夫婦は、

・話し合いの末、彼女の子供は元夫と同居しており、親権は元夫

・離婚後も友達は、家の近くに住み、育児は共に行っている

・新しい家族の関係は十分機能しており、幸せだと言う

なのに、友人は「子供を引き取らなかった女」として、

世間から、陰口を叩かれているそうです。

「子供と元夫がかわいそう」ってね。

その話を聞いた著者

かく言う私にも、芸能人の離婚ニュースで「親権は父親に」と聞くと、なにか特別な事情があったな、と勘ぐってしまう下衆な心がある。どこかで、子供は母親といるのが自然だと思っているのだろう。

(同上)

さすがに相手に面と向かって言うことはないと思いますが・・・

何かしらの感想を持ってしまうのは、私自身も否めません!

聞いたら、すぐ
『どうして?』

って言っちゃいそうです(笑)

一方、親権を持つ夫は、

「母親に親権がないと眉をひそめられるのは、父親に養育能力がないと言われているのと同じ。まったく持って腹が立つ」と。

(離婚と親権)

こんなに世間って
うるさいんですね

男性だって、しっかり養育できると思いますが・・


著者も、そんな元夫の言葉を聞いて、

ぐうの音も出ない。母親さえいれば、という考えは、父親には子どもを育てられない、という決めつけを内包している。知らぬ間に植え付けられた社会規範の、なんと手ごわいことよ。

(同上)

最近は、保育士や看護師など、男女の区別がボーダレスになりつつあります

しかし、一方で、昭和の社会規範・思い込みもまだ根強く残っています

私の中にも
根強く残っているんだろうな

これからの社会を生き抜いていくには

世の中の考え方や常識 常に情報に触れ、アップデートを心がける

怠っていたら、時代遅れの困った人になりそうです(笑)

アップデート
読書もいいですよね

特に、他人の生き方にとやかく言いたくなる時こそ、

慎重にそれが思い込みじゃないか一度立ち止まること

心がけたいと思います。

そんなことを気づかせてくれた1冊でした。

本について

本のデータ 

著者 ジェーン・スー  出版社 中央公論新社
発行日 2020年1月9日

年齢を重ねただけで、誰もがしなやかな大人の女になれるわけじゃない。思ってた未来とは違うけど、これはこれで、いい感じ。「私の私による私のためのオバさん宣言」「ありもの恨み」……疲れた心にじんわりしみるエッセイ66篇。

(中央公論社 公式サイトより)

まさに

オバさんの

オバさんによる
オバさんのための

エッセイ集

アラカン世代よりは若い著者

でも、そうそう、そうなのよ〜と、

言葉にできないモヤっとを言葉にしてくれているので、

ほんと、読後がスッキリします。

ぜひ読んでみてくださいね。

これでもいいのだ -ジェーン・スー 著|文庫|中央公論新社
思ってた未来とは違うけど、これはこれで、いい感じ。「私の私による私のためのオバさん宣言」ほか、全力パワーチャージエッセイ六十六篇。〈解説〉宇垣美里

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