たとえ選んだ道が間違ったとしても、その先いい人生にするのは自分
どんな本なの?
文春オンラインの人気連載「燃え殻さんに聞いてみた。」を書籍化したものです。
燃え殻さんは、1973年生まれ。
都内の美術制作会社に勤務する傍ら、作家・コラムニストとして活躍中です。
40代男性、会社員が答える人生相談。
50代女性、主婦では思いつかない回答の数々
ハッとさせられるもの多数でした。
時に目線を変えることも必要と気付かされます
相談の森に朝がくるまで、一緒にいることにした
(朝までこの森の中に)
人生相談は、必ずしもズバッと答えて欲しいとは思っていません。
こたえは、薄々、みんな気づいているのよね
ただ、話したいだけ・・
つまらない話をしたり、聞いたりして、人生の辛い夜が明けるまで一緒にいる。
そんな気持ちで書かれた本。
そんな甘っちょろい・・と、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
なかなかいいもんですよ。。。大上段に構えていない人生相談。
その中からいいなぁと思った言葉を紹介します
何かを決める時、「ふつー」から始めてませんか?
大切なことを決める時は“世間”という言葉、“一般的”という言葉、“普通”という言葉を使わずに説明できないと僕はダメだと思っています。
(早く結婚した人がえらいのでしょうか?)
相談者は、結婚するよう身内からせっつかれている女性。
結婚問題だけでなく、他人から「普通さぁ」って言われることあります。
そして、本人ですら自分の問題に
「世間的には・・」
「普通は・・」
なんて言葉から始めて、物事を考えようとしてしまいます。
言われるまで気づかなかった。
「自分らしく」と言いながら
世間に翻弄されているわね(笑)
著者は、食事に行って、友達が自分と違うものを頼んだら、どんなに他の物が食べたくてもそれに変えますか?と問います。
よほどの理由がない限り変えませんよね。
では、メニューよりずっと大切な選択には、世間や相手の声を聞こうとしてしまうのか。
大きな選択ほど
周りにとやかく言われるのが嫌
失敗するのが嫌
で、ついついねぇ・・
著者は、『もう少し自分のタイミングを信じてあげてください』と、言っています。
年を重ねるごとに、子どもや周りの人から、また言われる日が来るかもしれません。
でも、
自分のタイミングで良いこと
自分に選択権があること
「世間」「一般的」「普通」を枕詞(笑)にせず、生涯、選択して行けたらいいですね。
家族に迷惑をかけてばかり・・と後ろめたい気持ちになったことありますか?
体調が回復した暁には、家族の方々にあなたのその気遣いの気持ちをいくらでも形にするチャンスは訪れます。いまは感謝と共に、その愛に甘えてください。だって家族は順番に迷惑をかけていいんですから。
(家族にありがとうの気持ちをどう伝えればいい?)
50代の女性。体調不良で家族に迷惑をかけていること、どう感謝したらいいかという相談に対しての答えです。
うん。心優しい答えですね。
治ったら、今度は誰かを支える番!
そう、考えると気が楽に・・
実は、この言葉。著者が高校生のとき、母親から言われた言葉です。
「家族は順番に迷惑かけていいのよ」
先生に呼び出されて、一緒に謝ってくれた母親
そんな言葉を子どもにかけられるとは、なんとも大きな器。
絶対、私、輪をかけて怒ります(笑)
今、お母様、体調を崩しているそうですが、著者は時間を見つけては、訪れているとか。
さすがに感謝するお母さんには、
「迷惑かけていい」とは言えず、
「何いってんの」と返しているそうですが・・
いいですねぇ。母と息子。
こんな気持ちを家族間で持てたら、幸せですね。
お世話されても罪悪感持たなくてもいい。
治ったら、また好きな食べ物でも作ってあげる・・
その日を楽しみに治療に専念するのも悪くないですね。
もし、誰も何もしてくれなかったら・・?
迷惑なことが起こった時、知らんぷりしなかったか、来た道を振り返りましょう(笑)
この本から学んだこと
・物事を決める時、「世間」「一般的」「普通」を枕詞にしないで、自分の考えで決める
・家族は順番に迷惑かけるもの。だから甘えていい。でも、かけられた時、知らんぷりしない
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