全部捨てたら、体調不良に? 片付けの極意は1/2
副題は、
「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる
物、消費、情報、仕事・・・より少なく、より豊かに
どんな本なの?
著者の川野泰周さんは、精神科医で禅僧です。
「半分、減らす」をキーワードにして、余計なものや、多すぎるものを減らして、すっきりと、シンプルにそして豊かに生きるためのヒントを、禅僧の立場から、そして精神科医の立場から、ご提案していきたいと思います。
(序章 1/2を心がけよう)
この本の中で、減らすものとしてあげられているのが、
物、食事、消費、情報、仕事・・です。
だけど、1/2だけ。
なぜ、半分だけ減らそうというのでしょうか。
とにかく、現代人は何かにつけて「やりすぎる」傾向があるから。
働きすぎて、情報に振り回されて、暴飲暴食をして、物が多すぎて・・
心身に不調を唱えている人が多いそうです。
どれも、当てはまる!
でも、全部やめると、またストレスに。
そこで1/2。
何事も極端はいけないのね。
仏教では、中道というようです
では、3割減や4割減ではいけないのでしょうか。
大丈夫だそうですが、1/2といえば、
・スマホを触る時間を4時間から2時間に
・そのために何をするか、習慣とするか・・・
指標としてわかりやすく、行動変容に繋がるからと言っています。
これなら、片付けもダイエットも依存症も脳疲労も無理なく解決できるかも・・・
著者が医師であるのも大きな魅力。
ぜひ、本を手にとってみてくださいね。
今日は、『第1章「物」を半分、減らす。』の中から、『断捨離ブームに、ちょっと一言』について、お話ししてみたいと思います。
散らかりすぎて、片付けしすぎて、精神科に駆け込む人たちがいる現実
ポイポイ捨てたのに、なぜか不調・・・
モノを捨てると、幸せに・・
かと、思ったら、現実はどうも違うようです。
モノを捨てることに快感を覚え、そのうち人間関係もどんどん切ってしまったことで、孤独感を覚え、
著者のクリニックに来る人が、ここ数年とても増えていると言います。
実は、物を捨てるときも気持ちが高ぶることを、知っておられるでしょうか?(中略)
(断捨離ブームに、ちょっと一言)
一時の気持ちの盛り上がりにまかせて行ったことは、だいたいあとで悔やむことになってしまうからです。
ハイな気分で捨てて、
捨てなきゃよかったと落ち込むってことね
気分のアップダウン
ぐったり疲れてしまいます
精神医学的には、躁状態とうつ状態といいますが、治療が必要なレベルではないにしても、誰しも軽い高揚感や憂うつといった気分のゆらぎを経験しながら生きています。
(同上)
確かに自粛期間の
断捨離、よく聞ましたね
不安だから、高揚感が欲しかっただけかも・・
まずは、自分はどうして捨てたいのか、「自分の心を観察する」
それで、本当に断捨離が必要と思った時は、どうしたらいいのでしょうか?
精神科医、禅僧が教える片付けの極意
まず、基本は1/2だけ捨てること。
必要、不必要・・迷うもの(ここ3年以上使っていないもの)は、段ボールなどに入れて、一晩か数日寝かせておく(1年でもOK!)
それだけでも、心の負担が減るそうです。
片付けの順番としては
①よく目に映る場所にある物から減らす ②大きさや高さを揃えて置き直す
散らかったモノたち、様々なモノの色は、意識をしていなくても、注意を奪われるので、疲労してしまうのだそうです。
30代のゲームクリエイターさんは、
デスク上にたくさんのデジタル機器に
囲まれていて、心身不調になったそうです
とにかく、目に入る情報量はできるだけ減らすこと。
では、隠すことができないものはどうしたらいいのでしょうか?
本や書類など、デスクや棚に雑然と積み上げられているものは、
大きさや高さを揃えて置き直します。
見た目を整然とさせることで、視界への「介入度」が小さくなり、「注意資源(人間が一度に注意できる量)の消費を自然と減らすことが期待できるのです。
(「ジャンル」ではなく「大きさ」や「高さ」)
物からの情報は、心身にかなり影響しているようです。
お風呂場も色が多くて、
リラックスできていないそうです。
できるだけ、物や色、隠すのがいいそうですよ
全部捨てることより、まずモノから得る情報の数々を減らしてみる。
全部、捨てるのは勇気がいるけど、1/2だけなら、着手できそう?
せっかくの片付け、心身に負担のないものでありたいですよね。
この本で学んだこと
・何もかも全部捨てれば、運が良くなるわけではない。時に心身に影響があることも。少しずつ取り組もう
・体調不良は、大量の目からの情報が原因かも。隠すだけでも効果アリ
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