何がなんでもベジファースト!それ、低栄養になっているかも
どんな本なの?
著者の魚柄仁之助さんは、福岡県の出身。
ご実家は、料亭だそうです。
乾物や安価な旬の材料で作る料理の著書は、ずっと私のバイブル的存在。
お陰で、炊飯器なしで
ご飯炊けるように
なりました
さて、この本は、
「疲れがとれないことはありませんか?」とか言われると、ついついすがってみたくなるのが機能性ナントカというものでしょう。なんとなーく、効き目があるんじゃないかなぁ〜と思った時に、この本を読んでみてくださいまし。「◯◯の機能性があるといわれている」という魔法の言葉から解き放たれますよ。
(はじめに)
サプリのCM・・・惹かれますよね!
でも、半信半疑なのも事実。
そこで、誤解させたり、心配を煽るような情報を事細かくジャッジし、
最終的には、個人の判断に任せてくれた内容になっています。
一度冷静になるのには、いい機会になると思います。
食の安心、食事療法など70の短いエッセイ形式で、ユーモア溢れる読みやすい本です。
食べること大好きな人に
おすすめです!
今日は、第三章「天然」「自然」だから安全か?の中から
『野菜たっぷりにとらわれない』
について考えてみたいと思います。
いつまで働き盛りの食養生続けるの?大量の野菜に胃は悲鳴上げてるかも
ベジファーストに囚われて・・
食生活改善指導では、野菜は体に良いから、先に食べて、その後に魚や肉・・と、言われてます。
正直、三角食べするよう言われた世代としては、少々違和感はあるのですが、
健康のためには仕方ないと、まずはサラダから食べるという方、多いのではないでしょうか。
しかし、著者、日本の高齢者の低栄養の原因はここにあるのではないかと言っています。
ヒトに必要なタンパク質やビタミンBなどをギュッと濃縮した状態で食べることができるのが肉や魚なんですね。
(野菜たっぷりにとらわれない)
少量食べただけでも必要量を摂ることができる肉や魚を後回しにして、「まずは野菜たっぷり食べて」いたら、それだけでお腹いっぱいになっちゃて肉や魚にまで到達いたしませんの。
確かに!
キャベツの千切り、
山ほど食べてから・・
お腹いっぱいです
このベジファースト。成長期の子供や働き盛りの人には有効で、肉や魚などの動物性食品にばかり偏ることを防ぐために言われるようになったそうです。
ははは・・
いつまでも若い気でいたけど、
食は確実に細くなってきてたんですね!
また、年を取ったら肉や魚より野菜、果物、穀物の方がいいんだ・・・と思っている人も多いようです。
(同上)
植物性タンパク質(大豆など)食べてるから大丈夫・・と言っても、
肉や魚と同量のタンパク質を取ろうと思ったら、食べきれない量だそうです。
体を作っているタンパク質
やはり、きちんと摂っておきたいものです。
食養生もいつまでも若い人と同じではなく、胃袋に応じたものを素直に受け入れたほうが良さそうです。
では、どのような食べ方がいいのでしょう?
著者おすすめの食養生
「食物アレルギーなどで◯◯は食べられない」というものは最初からよけておいて、穀物、野菜類、豆類、肉類、果実類を用意して、一度に食べられる分量になるように選び出します。この「一度に食べられる分量」は個人差がありますから、自分の胃袋と相談してください。
(「不足」と「摂りすぎ」の間)
うん、当たり前のこと
でも、難しい。食べれる分量!
でも、どうして、多品目を少しずつなんでしょう?
好きなものや特定食品ばかり食べちゃダメなのかしら?
多品目を少しずつ食べることは、健康にいいということだけではなく生き延びるための知恵だったんでしょう。ある食品には毒性があったとしても、少量ずつしか食べていないと毒で死ぬ確率は低いでしょうが、その食品ばかりを食べていたら毒物の大量摂取になりますから死ぬ確率も高くなる。
(同上)
例えば銀杏は、致死量があることが知られています。
東京都福祉局のHPによれば、小さいお子さんが50個食べて症状が現れたことが報告されています。
何が、自分にとって、不調をきたす食品かわからないから、少量ずつ。多種多様に。
なるほど、そう思えば、
食べ足りない量でも
諦めがつくわ(笑)
中高年になったら、野菜でお腹を満たさず、肉や魚、穀類も少量ずつ取り入れること。
肉や魚もお米も罪悪感持たずに楽しみましょうね。
(医師の指示に従ってくださいね!)
詳しくは、本の方でぜひ。
この本で学んだこと
・野菜でお腹を満たさない。肉や魚のタンパク質も穀類も身体は必要としている。
・少量ずつ食べるのは、何が体にとって不調をきたすかわからないから。DNAに備わった知恵。
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