例え真似できなくても、ここまでシンプルにできると知っていれば、老後何があっても生き抜けると勇気をもらえる1冊
著者 稲垣えみ子 出版社 マガジンハウス
発行日 2023年5月25日
どんな本なの?
自分の面倒を自分でみる
これがほんとうの
お金に頼らない生き方今の私の目標は、最後まで幸せに生きること、
(マガジンハウス 公式サイトより 一部抜粋)
すなわち死ぬまで家事をやり続ける、自分で自分の面倒をみて生きていくことだ。
そのためには身の丈にあった暮らしをすればいい。
歳をとり体が動かなくなったら、食べるものも、着る物も、住まいも、持ち物も、どんどん小さくしていくだけ。そう考えたら安心だ。
だって増やすことは難しくとも、減らすことなら誰だって実現可能だから。
副題は『最期まですっくと生き抜く唯一の選択』

家事さえできれば、
老後も災害も怖くない
『原発事故』と『退社』という2大アクシデントに見舞われた著者。
50代で、生活を小さくすることを余儀なくされました。
・冷蔵庫がないとか
・ガスを使用していないとか
そちらの方が一人歩きしているようですが、確かに東日本大震災の頃、省エネが叫ばれてました。
その頃の退社。
世の中が、かなり不安定な中、この先、収入もどのくらい得られるかわからない。
なら、生活をグッと小さくしてしまおうと、ワンルームで始めた生活の知恵の数々が集められています。
ただ、この本は
・「こういう生活をあなたも是非!」と言っているわけではありません。
・そして、節約生活をしているわけでもありません。
著者の好きやポリシー、そして環境がたまたま織りなした生活です。

ここまで生活って小さくなるんだ
と、思ったら老後が怖くなくなりました
自分の生活は、どのくらいまで小さくできるかなと、一度考える機会にお勧めする1冊です。
頭に思い描くだけでも、老後2000万円問題など、あらゆる問題が怖くなくなりますよ。
今日は、年齢を重ねて家事ができなくなる理由と克服方法を見ていきたいと思います。

家事、一人で頑張ってませんか?
最期まで自分で家事をすることで、尊厳が保てる。近所も巻き込めれば最高!
持ち物をさらに減らし、食事もさらに単純にし、もっと小さな部屋で暮らせば家事もさらに楽になる。近所の人たちとも、もっと助け合えば良い。そのようにして、どんどんどんどん自分を小さくして、その中で最後まで自分できることを一生懸命やって、その果てに「自分を使い果たして死んでいく」ことが、現在の私の目論見であり目標である。
(老後を救う「ラク家事」)

きっかけは、認知症と診断された
お母様でした
年齢を重ねると、どうやら
『ありとあらゆるモノたちが一気に襲いかかってくるように見える』ようだ
と、著者は言います。
今までできた、複雑な料理や片付け・・できなくなって、お母様は落ち込みます。

家事って、想像以上に
マルチタスクなんですね
毎日やってる私たち、エライ!
じゃあ、あらゆる日常をシンプルにし、あまり変化の少ない暮らしにしてしまおう。
それなら、例え認知症になっても、何十年と続く毎日のルーティーン。
ある程度の年齢まで、体がついていけるのではないか・・と、著者は考えます。
・新しいレシピを増やしたり
・掃除用具を試したり
・インテリアに凝ってみたり
脳に刺激を与えているようで、実は、毎日がお祭り騒ぎだったようですね。

できなくなった時
寂しくて落ち込みます
「ハレ」ともいうお祭りは、たまにあるから楽しいもの。
普段は、「ケ」のような地味な暮らしをしているからこそ、「ハレ」の日が楽しいと著者は言います。

普段の食事は、
一汁一菜でいいのね
さらに、忘れてならないのは、ご近所付き合い
と、言っても、そうべったりした関係ではありません。
・お惣菜や、家では作れないような料理はご近所の店を利用する。
・冷暖房がないから、仕事は近所のカフェで。
・お風呂は銭湯。
そんな感じで、街全体がお部屋のような暮らしです。

お店も必ず来てくれるなら、
ありがたい存在ですよね
こうなれば、来なければ「あの人どうしてるかな?」と、誰かが心配してくれます。
一人暮らしも安心です。
もしかしたら、一番、有効なお金の使い方かもしれません。

時には、お肉屋さんの
コロッケの晩御飯も
大事な投資(笑)
これなら、2000万円なくても、なんとかなるかなぁ。
そんな明るい気持ちにしてくれる1冊でした。

家事は、長生きの秘訣!
お互い、いつまでも自分でできるよう
年齢に応じて生活を変えていきましょうね
まとめ
冷蔵庫やガスのない生活はムリ〜って拒絶したらもったいない。
例えそれらがなくても、都会のど真ん中、人間生きていけると教えてくれるサバイバルな1冊
お金がなくても、この本があれば乗り切れる・・かもね😁

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