モノに溢れた部屋は、家事放棄からくるセルフネグレクト
どんな本なの?
人生の最後に、向き合いたい思い出は何ですか。
隣人の終活を手伝うことになった阿紗。
自分にとって、本当に必要なものを見つけ出す「片付け」小説。隣の部屋に住む老婆・八重を助けたことがきっかけで、彼女の部屋の片づけを手伝うことになった阿紗。過去に生活雑貨店で働いていた経験から得た掃除のテクニックを八重に教えながら、彼女の部屋の片づけを始める。
片づけるうちに明らかになる八重の過去。そして阿紗も、幼少期の荒れ果てた部屋の記憶が蘇ってくるーー。自分に必要なもの、いらないもの、欲しかったもの、嫌だったもの。
(ポプラ社 公式サイトより)
思い出や物と向き合う中で、二人が選んだ道とはーー。
今、流行りの片付け小説です
食べ物小説など、最近、色んな
ジャンルがありますね
ところで、終活って、
一体どこまですれば
完成なのでしょうね?
「終活」ってシニアには、関心度の高い事柄です。
著者の越智月子さんは、1965年生まれ。
まさしくアラカン世代。
著者自身が考え、たどり着いた一つの答えがこの本の中にはあります。
ぜひ、手にとってみてくださいね。
さて、みなさんのお部屋は
綺麗ですか?
どうしてモノって増えるのでしょう?
今日は、隣に住む老婆八重さんの言葉から、考えていきたいと思います。
ゴミ屋敷の原因の一つに、家事疲れがある
あたしは自堕落であることと自由であることをはき違えていた。
(片をつける)
ずっと不自由な暮らしを強いられてきたからね。欲しいもん買って、寝たいときに寝て、食べたいときに食べる。片付けなんて面倒くさいことはしない。そんな生活に憧れていた。
八重さんは、芸術家の夫のために身を粉にして働きますが、夫には全く甲斐性がなく、家を飛び出してしまいます。
1人の暮らしは、なんと楽なこと。
家事なんかせず、欲しいものを買って、好きなように過ごします。
主婦の憧れ生活!
家事したくないですよね
しかし、そんな生活も日を追うごとに、荒んでいき、気がついたら、無気力状態。
不動産屋さんに
『いつも怒っている、不機嫌が服着て暮らしているような婆さん』
と、陰口言われるほど、いつもイライラ・・・
人ごとではありません
では、なんでモノを買ってしまうのでしょう?
物がないと不安だから買い物だけはやたらとする。
(同上)
イライラするから、物を買う。
物を買うと、部屋が散らかるし、お金も減るから、イライラする
の負のスパイラルから抜けられないで、汚部屋になってしまうんですね。
ということは、
家事って大事!
自分の健康を保ったり、老後の資金を守るには、家事が必要だということに気付かされます。
家事も人間の尊厳を守るのに大切な仕事。
できる範囲で、居心地のいい空間を保っていけたらいいなぁと思います。
さて、八重さんは、隣の阿紗さんに手伝ってもらって、何とかモノの片付けは終えます。
もう無理と思ったら、人や家電の力を借りて、過ごしやすい空間を作っていきたいものです。
お互い、家事、いつまでも
続けられますように!
まとめ
家事って、面倒だけど、実は、自分の威厳を保つ作業
力を借りながらも、こざっぱりとした空間を保つことが生命とお金を守ることにつながる
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