凪良ゆう『流浪の月』を読んで、発言する責任について考えた

凪良ゆう

他人の人生を背負う覚悟で、その投稿、UPしていますか?

こがねの
こがねの

こんにちは
今日の本はこちらです

今日の本

凪良ゆう 著  流浪の月
『三章 彼女のはなし Ⅱ』より

いずみくん
いずみくん

15年前の女児誘拐の

加害者と被害者
と世間のはなし 

書いたことで、他人の幸せを永遠に奪ってしまうかも。一生責任負えないなら、書かない

<今日の言葉>

でも多分、事実なんてない。出来事にはそれぞれの解釈があるだけだ。

(三章 彼女のはなし Ⅱ)

ニュースを見たり、聞いたりすると、感想を述べたくなりませんか?

もう、コメンテーター顔負けだったりして

でも、この言葉を読んだ時、少し考えてしまいました。

同じニュースを見ていても、人それぞれ、解釈は違うこと

そもそもニュース自体が流す方側の思いや都合が加味されていること

テレビ局によって
同じ事件でも
扱いが違います

それを元に解釈してご満悦になっている・・・と、考えるとちょっと滑稽かも?

ま、家でテレビの前で、一人で発言している分には問題ありません(笑)

ただ、ネットにあげてしまうことで、

知りもしない人々を永年にわたって、傷つけてしまうこと

安定した生活すら奪ってしまうかもしれないこと

そんな権利はあるのかしら?

書くという行為の怖さ、改めて、身に沁みました

あくまでも自分の勝手な解釈であること

書くなら最後まで責任を取る覚悟でいること

他人を傷めつけるくせに、自分の痛みにてんで弱い

(二章 彼女のはなし Ⅰ)

きっと私もそうだから、他人を傷めないよう心して、書いていきたいなと思いました。

例え被害者でも
容赦なしの世間の目の怖さ
この作品で知りました

感想(読書メーター投稿)

どんな事件も真実は表沙汰にならないこと

本人・関係者のみが知ること

じゃあ私が知っている事件や事故のあれこれは、誰によるものなんだろう?

事実だと思っていることが違うことに、底知れぬ怖さを感じます

そして、表現するなら、責任と慎重さを持つこと

色々考えさせられた作品です

本について

本のデータ 

著 者 凪良ゆう
発行者 東京創元社
発行日 2019年8月30日

最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。

(東京創元社 公式サイトより)

事実はそう明かされることがない現実

あくまでも憶測で喋っていること

に気づかされました

最後まで読むと、
『流浪の月』の意味が
わかります

流浪の月 - 凪良ゆう|東京創元社
流浪の月 最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなく...

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