長月天音『キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ』を読んで、シニアの心の満たし方を考えた

長月天音

認知症と孤独が怖いから、心の充実を図るためにあれこれやらないと、いけませんか?

こがねの
こがねの

こんにちは
今日の本はこちらです

今日の本

長月天音 著 『キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ』
<第一話 寂しい夜の肉料理 仔羊のロースト>

いずみくん
いずみくん

心の隙間
何で埋めますか?

まずは美味しいものを食べて心を満たして、行動はできる範囲でちょっとだけ

<今日のことば>

モチベーションが下がり、心にぽっかり穴が開いている。それを埋めようと、私は必死になっている。夜中に映画を観たり、朝から走ったり、休日にはあらゆることをして、満たされた自分を演じようとしている。

(第一話 寂しい夜の肉料理 仔羊のロースト)

最近の世の中、なんか煽られているような気がしませんか?

充実した人生を送らないといけないような・・

主人公のつぐみさんも深夜まで働き、恋もして、頑張っています

でも、まだ足りないと、映画を観たりマラソンしたり・・

頭も体も心もフル稼働です

身体、休めた方が
良さそうだけど・・

しかし、シニアの良いとされる生き方もこれに近くないですか?

運動して、趣味をして、学んでコミュニティに参加して・・

これを聞くと、いつまで体力持つかなぁという気分になります

でも、休んだら、認知症孤独が迫ってくるんですものねぇ

立ち止まってなんて
いられません😅

どうやら、誰よりも充実したハツラツとしたシニア

一生、演じなければいけないようです(笑)

考えただけでも
大変だ!

しかし、物語の中でシェフは言います

食べるものは、しっかり食べることです

そうだ、心の充実は、美味しいものを食べれば、確かに満たされます

なんで、気づかなかったんだろう?

まずは、大好きなものを食べ、心を満たす

そして、心満たしてくれる行動をちょっとだけ・・

ならば、継続可能かも

歳を重ねても馬車馬のように行動しなくていいと分かったら、

何だかホッとして、お腹が空きました(笑)

読んで良かったです

感想(読書メーター投稿)

心温まるお話です。今回は『常夜灯』が舞台というより、ファミレスの現状が中心でした。でも、なかなか興味深いですよ。本当はね、家庭が常に常夜灯になればいいのだけれど・・美味しいお料理と否定されない安心感。今、必要とされるものはこれですね

本について

本のデータ

著 者 長月天音
出版社 角川文庫
発行日 2024年5月24日

街の路地裏で、夜から翌朝まで開く「キッチン常夜灯」。同期のみもざに連れて来られて以来、ここを訪れるのが、つぐみの唯一の楽しみだ。涼しげなヴィシソワーズ、とろけるシェーブルチーズのサラダ、若鶏のバスク風煮込み―。現場に疎まれる本社勤務は、ベテラン社員に気を遣い、雑務に忙殺される日々。結婚を意識する彼とも会えていない。疲弊し焦燥する心が、丁寧な料理にゆっくりほどけていく。共感たっぷりの温かな物語。

(オンライン書店e-honより)

ファミレスの裏事情
楽しめました
クレームは冷静になってから

仕事も恋も頑張る30代
懐かしいわ〜
思わず応援したくなります

キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ
恋も仕事もうまくいかなくても――私が私と向き合う場所がここに...
長月天音 記事一覧
1977年 新潟県生まれ 大正大学文学部卒業
こがねのいずみ|note
アラカン主婦です。50代以上の方が手に取っても大丈夫な、面白...

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