「ぬるい生活」 群ようこ

群ようこ

年齢より若く見られたい。でも世間は私のことを一体どう見ているのだろう?

本のデータ

著者 群ようこ 出版社 朝日新聞出版社
発行日 2018年5月7日

若見えファッションってどうよ?

彼女の感想は、年甲斐もないから着るなと言う意味とは違う。我慢をしていても、若い人は体力があるから、それが表に出ない。しかし中高年になるとさすがに体も正直に反応するし、内面が表情に出るから若い彼女の目に、無理をしていると見えてしまったのは、やっぱり当人が精神的にか肉体的にか、どこかに問題を抱えているからなのだろう。

(同上)

還暦前後の女性がデザイン優先の服を着ることをどう思うか、ファッション関係の仕事をしている30歳の女性に聞いてみた著者。

返ってきた答えは

「うーん あれは痛々しいですよね」

年齢は数字。
いくつになってもおしゃれはしていたい。
きれいに着飾っている方を見ると
私も見習わなければなぁ・・なんて思ってました。

ところが、この文章を読んで
ハッとしました。

若い人の服って、若い人の体力を持ってこそ着こなせるものなんだ・・・って。

年齢を重ねてくると
・重みが堪えられなくなる
・縫い目や生地でアレルギー反応が出る

何より、サイズ感が違いすぎる・・

そう考えると、着こなしている人って
結構努力しているんですね。

何でも年齢が細分化しているから、意識してしまう

昭和の頃は多分、こんなに色んなものが年齢別に細分化されていなかったと
記憶してます。

40代になった頃だったかしら?
肌が荒れると言う同い年の人に聞いたら
なんと、20代の化粧品使っていると。

だって、若い人用の買いたいじゃん

うん、わかるよ〜気持ち・・

彼女、見た目は、20代で通用しそうだけど、
やはり身体は確実に成長しているんだなぁと。
そして私自身も身に染みました。


40代には、20代の化粧品の成分
もう必要のないものなのか
もう必要十分あるものなのか
足りないものだらけなのか(!)
わからないけど
年相応のものを使った方が良さそうだ
と、彼女の一件から学びました。

でも、化粧品は隠せるけど、洋服は・・

化粧品なら、人目に触れず、こっそり使えるけど、洋服は他人様の目に触れるもの。
年齢より若く見せたいのは、私も同じ!

雑誌のように銀座の歩行者天国
ハッと目を引く服で闊歩してみたい・・

だけど、実際は、
「あの人、精神か肉体に問題があるんだよ」と、
見ている人もいるんだという現実。

今、知って良かった他人様の心の声・・です。

じゃあ、若づくりしないで、銀座の歩行者天国をどう歩けばいいの?

世の中の中高年女性たちは、どの人もいろいろな意味で「師」だ。その結果、私がいちばん必要だと納得したのは、「品」である。

(同上)

中高年の女性に限らず、誰でも少し上の世代よりは
「師」=物事の分別がついている(はず)


「品」のある着こなし、言葉遣い、思いやりを身にまとうことこそ大事だと著者は言います。
確かに、こういう「品」って
何を着ていても滲み出てくるものです

今は、化粧品と同様、洋服も細分化し、ステキなデザインで溢れています。

体にムチ打って、重い服を着て、体力消耗して
イライラしているより、

年齢相応の体力に見合った服を着て
軽やかな身体で「品」よく笑顔でいる方が
自分も他人も気が楽ってことみたい。

私もそういたしましょう。

<本から学んだこと>

人間、無理しちゃだめよ。
品格がきっとカバーしてくれる・・はず
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