私は、人を見抜けるんだから・・と、いう人いるけど、どうなの?
こんにちは
今日の本はこちらです
浅倉秋成 著 『六人の嘘つきな大学生』
<And thenーそれからー>より
就活の物語ですが、
大人にも耳が痛い話
人を見抜けると自分でいう人は、胡散臭い人 人間、誰しも善人と悪人の顔をもつ
<今日のことば>
会ってみて、仲よくお喋りして、何日も一緒に過ごして、それでもまったくその人のことがわかっていなかった ー 世の中そんなことだらけなんだよ。
(And thenーそれからー)
時々、「あなたのことは、なんでもわかる」という、透視できそうな雰囲気を醸し出す人、周りにいませんか?
すごいな〜自分のこともわからないのに・・と、思います
でも、若いうちは、ほんの少し話しただけでも「この人、こういう人」って、平気で言い切っていました
ホント、お恥ずかしい限り!
ま、若者は、そういうものなのかしら?
この物語は、ほんの些細な出来事で、1人の若者が善人にも悪人にも評価が、コロコロと返ってしまう危うさがうまく描かれています
これは、大人でも同じですね
つくづく気をつけなければ・・と思いながらも、今日もニュースを見て、なんて嫌なヤツなんだと口走っています(笑)
全く知らない人なのにね(笑)
<今日のことば>は、状況を説明してしまうと、面白くないので、あえてしません
しかし、本当にその通り
夫婦なんて、何十年いたって、まだまだ知らないことばかりの未知の世界です
どう考えても、面接官がほんの数日、顔を合わせたって、理解できるはずがありません
相手の本質を見抜くなんてね、保証しますけど、絶対に、百バーセント、不可能です。できると思うことそれ自体が傲慢なんですよ。
(And thenーそれからー)
つまり、「相手のこと理解している」と言い切る人は、胡散臭い人(笑)
理解していると言っても、あくまでも、その人の想像と経験上でのこと
そんな人に、悪口や納得いかない欠点を挙げ連ねられても、気にしなくていいということですね
また、誰もが裏の顔を持っているということ
いちいち反応して、コロコロ評価を変えない
誰もが良い面も悪い面もあるのが当たり前
その良い面も悪い面も、人によって解釈は様々
自分なりにどう付き合うか決めていけばいいということ学びました
自身の人間の見る目を試される作品
面白いですよ
本について
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
(KADOKAWA 公式サイトより一部抜粋)
密室での、心理的攻防
最後の伏線回収まで
読まないと、本当の人物像は
わかりません
就活がバブルで良かった
それにしても面接官の
気まぐれってあるんですね😞
⭐️演者の顔を浮かべながら読むと、わかりやすいかも・・
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