今、使っている言葉、突然、糾弾されるかもしれないよ
公開日 2022年11月21日
更新日 2023年1月29日
どんな本なの?
著者の酒井順子さんは、1966年生まれ。
まさしくアラカン世代。若い時から、文章を書いてきた著者だからわかること。
今、まさしく言葉の新旧交代劇が激しい時期
昭和・平成のままで言葉を使っていたら、大変なことになると言います。
例えば、ほんの少し前は「電話」と言えば、カバーまでかけられ大事にされた電話のこと。
しかし今は、「固定電話」とか「家電」と言わなければ、スマホだと思われてしまいます。
電話ならまだしも、『人権差別』に至ってしまう言葉が増えたこと・・
昭和のおじさん、おばさん
昔のまんまで、
平気で使っていたら、命取りよね
著者は、このような新旧交代劇が起こる理由は
①世のデジタル化 ②人権意識の高まり
だと言います。
言葉の時代の変化に乗り遅れても、ご愛嬌。
「ナウイ」とかね(笑)
「古っ!」と、言われるぐらい、どうってことありませんが、やはり、言葉で人は傷つけたくないもの。
だからこそ、NG言葉は、頭の片隅に入れておきたい!
これから社会を背負っていく
若者が自信をなくすような
言葉は投げたくないですよね
著者が 若い頃使った言葉が今どうなっているか、個人の見解で綴った本。
まずは『自分の変化を測る物差し』的に楽しんでみてはいかがでしょうか?
他人の言葉狩りをしてると、自分がドツボにはまる社会。言葉選びには慎重になろう
反論を述べるときも、相手の性別・年齢など言ってはいけない
記憶に新しいところで、「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」と言い、
非難を浴びた政治家がいます。
女性じゃなくて個人ですよね!
しかし、著者はそこではなく、その後の人々の反応について言及しています。
しかし、ここで「おじいさんだから、差別的なのだ」と言ってしまうと、それはエイジズム、すなわち年齢差別になります。
(「ウケ」たくて)
こっそり、家で、突っ込んでいるのなら、大丈夫ですけどね(笑)
公の場合は、要注意!
差別を糾弾しただけなのに・・・
特に今は、ブログやSNS、動画など自由に発言する場所が多いので、
一般の人も「差別した!」と逆に糾弾されてしまう可能性が高いということ。
怖いですね。
その発言だけについて述べるだけ
にとどめておくというのが正解かな?
間違っても、発言者の
パーソナルな部分には
触れないのが良さそうです
差別だと主張する時も十分、自分自身が、細心の注意を払わなければいけない時代のようです。
お前のカーチャン、デベソ♪
な〜んて言ってはダメよ(笑)
昭和の子供の悪口合戦封印です
言葉の変化に敏感に。時に頑固に使い続けることは、命取りになる。
今、「自分は全く問題のない言葉づかいをしている」と信じている人も、安心はできません。さらに時代が進めば、使用しない方が良い用語の幅は今よりもっと広がることでしょう。今の若者が安心して使用している言葉も、若者が年をとって中高年になる頃には、差別的とされるかもしれないのです。
(「言葉狩り」の獲物と狩人)
中高年になって気づくこと。
昔、当たり前に観ていた映画やドラマに「ピー」が入ったり、お断りが入ったりすること。
使えなくなった言葉の多さに気づかされます。
著者によると、外国語の翻訳も字幕も
性差がなくなってきているそうよ
女性の言葉として表現した
「〜だわ」「〜のよ」
も「〜です」「〜ます」などで表現するんですって
著者によると、自分の過去の著作物でも、今、再販となったら、訂正箇所がかなりの数になるだろうと言っています。
この本を読むまで、そこまで
差別用語や注意を払う言葉が増えているとは思わなかったわ。
ブログを書いている者として、常に言葉に敏感でなければいけないと思いを新たにしました。
訴えられる・・なんてこともなくはない。
せめてNGワードだけは、常にアンテナを張っておきたいものです。
この本から学んだこと
・言葉はものすごいスピードで変化している。特に人権に関わる言葉に関してだけでも敏感でいよう
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