中高年でも若者に話を聞いてもらえる人、もらえない人の差はどこに
公開日 2022年9月6日
更新日 2023年5月4日
どんなお話?
京都、祇園の片隅にひっそりと佇む「一見さんお断り」の甘味処「もも吉庵」。店を営むのは、元芸妓のもも吉。メニューは「麩もちぜんざい」のみ。この一風変わったお店に、今日もお客が訪ねてくる――。
(PHP公式サイトより一部抜粋)
――甘味処「もも吉庵」に集う人々の悲喜こもごもに、女将のもも吉が寄り添い、ぬくもりを与える京情緒溢れる連作短編集。文庫オリジナル。好評第5巻。
京都の祇園に看板のない甘味処もも吉庵。
長く深い信頼のおける付き合いをするため、
お馴染みさんの紹介があった人だけが、たどり着ける店。
いかにも京都という感じです
それでもお客が絶えないのは
女将のもも吉に悩みごとの相談に乗ってもらうため・・
誰かの悩みは、私の悩み
そんな風に寄り添ってくれる、もも吉女将の言葉は、
中高年にもじんわり響く言葉となるはず・・・
そして、もっと歳を重ねた時
そう言える人になれると良いですよね。
目標にしたい、良きお手本です
今日はそんな5人のお話の中から、かつて、もも吉さんに心を救ってもらったミュージシャンの話。
『第三話 思いやる 心も染めて山燃ゆる』の中の言葉を紹介したいと思います。
中高年は、他人に気遣いができる人が生きやすい
仕事ができる人って、どうして人が集まるのだろう
信頼される人には、信頼されてる人が近づいてくる。それを人望いうんや。(中略)
(同上)
自分のことより人のこと気遣うおひとが一等賞獲らはるんや。
34歳の龍一は、一度、人気が落ちたミュージシャンです。
二人の出会いは、
龍一が神社で吸い殻を捨てたところ、もも吉さんに注意されたことから始まります。
その時は、人気が落ちて
父親が亡くなり、
自暴自棄になってました
自分の都合しか考えへん。他人がどうなってもええ。あんさんは、そないなお人やいうことや
(同上)
吸い殻を地面に捨てれば、それを掃除する人がいる。
掃除する人にとっては、仕事が増え、迷惑なことです。
そこに気が回らないような人間は、誰からも信用されないから、
引き上げてもらえないというのです。
自分の周りにどんな人がいるか見れば、
自分の人望がわかるというのね
どんな人が友達ですか?
友達って、自分の鏡って本当ですね。
確かに信頼できない人って、どこかでまた裏切られるんじゃないかと、
不安にさせられるから心が休まりません
信頼できる人は、いつも自分のことより他人のことを何より気遣ってくれるから、安心できる
人としても器の大きさ感じます。
そりゃあ、人も集まってきますよね。
人望・・いまいちですが、どうしたら?
もも吉さんはこう言います
元気のない人にやさしい言葉かけてあげたり
黙って温いお茶を入れてあげられるお人のことや。
それも、さりげのうや。
(同上)
これは自分のことばかり考えている人にはできないそうです。
どうですか?
龍一さんは、その後、もも吉さんのアドバイス通り、周りのスタッフや人々への気配りするようになり、また大人気ミュージシャンに返り咲きます。
そして、ついに信頼されている大物と・・その続きはぜひ本で。
自分の出したゴミは自分で始末するところから、一つ一つ積み重ねてはじめて、信頼が得られるようになる
これならできそうですね。
ワンランク上の世界見てみたいですよね。
お互い、頑張りましょう!
若者が話を聞きたいと思う中高年はどんな人
人は歳を取ると、上から目線で人の道を説きたくなるものらしい。
(同上)
龍一さんが初めて出会った時に感じた、もも吉さんの印象。
わぁ!
中高年は、そう見られてるんですね!
説きたくなるなら、自分がそれに相応しい人間でなければ・・・・
つまり、信頼できる大人であること。
気遣いのある大人は、
話を聞いてもらえるということですね
う〜む
まとめ
・人は、自分を大事にしてくれる人を信頼する。自分を大切にするように、人も大切にしよう。
・説教するなら、説得力のある、信頼できる大人であろう
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