世の中、知らないうちに消えていくものがある
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どんな本なの?
1965年生まれ。エッセイスト、クリエイティブディレクター。
2005年から9年間「暮らしの手帖」の編集長も務めました。
テクノロジーの進歩で無くなっていきそうなモノ・コト
本当になくなっていいのかな?
そのために僕は、自分が何を大切に思っているのか、何を楽しいと思っているのか、何を存分に味わいたいと思っているのか、そういうことを思いつくままに書き連ねてみた。思い出すように。
たとえば
図書館へ調べものに行くこと。
絵葉書を送ること
昭和の頃は当たり前だったこと
生活の中で大切にされていたこと
著者がなくなってほしくないもの100個
エッセイ形式で書かれています。
短いエッセイですが、改めていろいろ考えさせられます。
・昭和では当たり前だったものがなくなりつつある事実を知ってびっくりしている方 ・生まれる前の昭和という時代背景を知りたい昭和が好きな若者 ・読書で心穏やかになる時間が必要な方
では、少しだけ著者のなくしたくない素敵なもの、見てみましょう
この本の中で「おーっ」と思った3つの言葉
- 子どもに教えることは、大人の語彙力が試される時
- 買い物とは、暮らしについてよく知ること
- 無くなった時わかる大切さ 無くなる前にできること
1.子どもに教えることは、大人の語彙力が試される時
(靴紐を結ぶことを子どもに教えること)相手に伝わるように、わかりやすい言葉で、簡潔に説明する。これが上手にできるというのは、相当なことです。必要とされるのは、表現力、伝達力。短い文章で、単純な言葉で。日々、身近にある事柄は、学びの深い本質を知らず知らずに含んでいることが多いのです。
(同上)
最近の靴は、マジックテープやスナップボタンで靴を止められます。
著者はもしかしたら、靴紐付きの靴も無くなるのではないかと危惧しています。
靴紐・・当たり前のように履いてますが、
このようなたくさんのプロセスを踏んでいたんですね。
習得する技術も思いの外、盛り沢山。
子どもに教えるのって大変。
私がやった方が早いや・・と、何度思ったことでしょう。
でも、技術もさることながら、言葉の習得にも大事な時間
だと、この文から気づかされます。
忙しい時は別として、しっかり向き合いたい時間ですね。
もちろん、子供だけじゃなく、
何かを伝えなければならない大人にもね。
2.買い物とは、暮らしについてよく知ること
僕の友人は、日曜日になると「一緒に買いものに行きましょう」と誘い、近所のお年寄りと買いものに出かけます。あれこれとお互いのことを話しながら、暮らしの知恵を学ぶ機会にもなっているといいます。買いものを手伝うこと、それは、相手が必要としているものやその暮らしをよく知ること。
(同上)
最初、「日曜日になると」で、パートナーでも誘うのかと思ったら、
近所のお年寄り・・
わー考えたこともなかったです。素敵ですね。
真似できそうにもないけど、
こんな関係性があること、頭に入れておきたいと思います。
最後の1行は、誰にでも当てはまります。
でもね、買いものを手伝うこと。
小さい子を除いて、能動的に参加して欲しいです(笑)
もの言うオブザーバーは要りませんよね?
3.無くなった時わかる大切さ 無くなる前にできること
「いいなあ」と思うものは、買わなければいけない。支えなければいけない。支えてもいなかったのに、自分の景色からそれが消えてしまったからといって残念がるのは、大きく矛盾する気がしています。
(同上)
10円のお菓子がなくなったら・・?
著者は、大人になった今でも、好きだった10円菓子をきちんと買うそうです。
『コツコツとした営みを続ける会社の商いがなくなって』しまわないように。
最近、電車が廃線になったり、
コロナ禍でお店が閉店する話を聞きます。
誰もが残念がって、最後の別れを惜しみに集まります。
でも、著者は、そうではなく、普段から支えることの方が
大事じゃないかと言います。
好きなモノやコト。可能ならば、
たまに手に取り、会社を応援する。
そんなお金の使い方、心がけたいなぁと思いました。
この本を読んで学んだこと <まとめ>
・ものごとを教えているときは、語彙力が試される時。わかりやすく伝えられるよう精進しよう
・買い物とは、暮らしについて知ること。能動的に学ぼう
・好きなモノやコトなら、持続可能な応援を続けよう
ではまたね!
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