どんなことでもいろんな角度から見て!それから判断しても遅くない。
著者 樹木希林 出版社 文藝春秋
発行日 2018年12月20日
どんな本なの?
女優の樹木希林さんの生前のインタビューや記事の中から、人生の指針となるような言葉を集めた一冊です。
もうお読みになった方も多いのでは、ないでしょうか?
彼女の語ることが説得力を持って私たちに迫るのは、浮いたような借り物は一つもないからで、それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものであったからではないでしょうか。
(はじめに)
読んでいくと、
『私のことを怖いという人・・・』
みたいな書き出しがありますが、凛として生きている中高年女性は近づき難いと誰もが思うもの。
そんな女性が残した言葉の意味。少し考えてみたいと思います。
嫌な人、嫌なこと、言ってもいいけど、小声でね!
1.不都合な人、邪魔な人が新たな挑戦を運んでくる?
自分にとって不都合なもの、邪魔になるものをすべて悪としてしまったら、病気を悪と決めつけるのと同じで、そこに何も生まれてこなくなる。ものごとの良い面と悪い面は表裏一体。すべて認めることによって、生き方がすごく柔らかくなるんじゃないか。
(我々は、互いが互いにとっての提婆達多なんです)
自分にとって不都合とか邪魔って思うもの・・人間関係かしら?
モノだったら、処分すれば大抵、済みますものね。

あー消えてくれないかなぁ
どこか転勤してくれないかなぁ
なーんてね!
でも、そういう人がいたおかげで、
見返してやろうとか
気を紛らわそうとか
で、何かに挑戦し、新たな才能がみつかったなんてことがあります。

その人がいなかったら
やらなかったかも・・
なんて思うと、ありがたい存在ね
そう、簡単には、好きになれないこともあるかもしれないけど、もしかしたら、人生の最後に感謝するかもしれない人。
存在しなかったら、挑戦すらしなかったかもしれないもの。
嫌いになってもいいけど、嫌うことだけに全エネルギーを使いたくない!
他人のこと書いたけど、誰かにとっては、私がそんな存在かもね(笑)
まぁ、お互い様ということで・・
2.情報発信する時は、誰かの死活問題も意識して!
うちの夫が「花屋も生活がかかっているんだ!花は贈るなとか、そういうことを大きい声で言うな!」って怒るの。だから、小さい声で言うようにしているんですけど(笑)。
(花屋も生活がかかっているんだ!)
舞台を観に行った時、お花がたくさん贈られてくるのをみて、もったいないと思った希林さん。
自分の舞台の時は、前もって辞退していたのを知った、夫 内田裕也さんの言葉。

希林さんがご主人がいかに
誰に対しても優しいかを語った
心温まるエピソードよね
お花だけでなく、世の中、
あれを食べたらいけないとか
あれを買ってはいけないとか
情報の多いことと言ったら・・・
情報を提供してくれている人は、みんなのことを思って、言ってくださっているだけのことなんですが・・
思いのほか、多くの群衆(私も)がその情報に飛びつき、買うのをやめてしまいます。

それを生業としている人もいるんですよね
どんな気持ちかしら?
確かに、裕也さんが言うように、大きな声で言ったら、死活問題にもなりかねません。
何かを発信する人は、十分、その点に配慮しなければなりません。
医者が患者に食べてはいけないものを伝えるような、こっそり、小さな声で・・
心がけたいと思います。
この本で学んだこと <まとめ>
・嫌だなぁと毎日が憂鬱になるような人が現れたら、何かに挑戦する時が来たと思考をチェンジしよう
・「これは誰かが生業としている」という問いかけを常にしながら、情報発信する
・凛としていて、近づきにくい人ほど、深い愛情がある

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