衰えを感じさせない勉強法「60歳からの勉強法」で学ぶ 

和田秀樹

定年後、勉強したいと思ったら、まず勉強の仕方を変えることから始めよう

本のデータ

著者 和田秀樹  出版社 SBクリエイティブ
発行日 2018年11月6日

どんな本なの?

著者の和田秀樹さんは1960年生まれ。
精神科医です。

受験指導もされていた、勉強に関してもプロ中のプロです。

さて、この本の副題は「定年後を充実させる勉強しない勉強のすすめ」です。

定年後、「さあ、勉強するぞ!」と
予定している方、今まさに勉強している方、
さまざまだと思います。

ただ、気力は続かないわ、記憶力はないわ・・

学生の頃とは、あまりに違ってガッカリすることないですか?

こがねの
こがねの

次の日、また新たに学習する気分!

著者は、まず中高年がすることは、勉強の定義を変えること

学生の頃の勉強と一体、何が違うのでしょう。

気力、体力、記憶力が多少落ちてもできる勉強について、焦点を当てて考えてみようと思います。

気力・体力・記憶力 多少の衰えをモノともしない中高年の勉強法

勉強のイメージをなぜ変えるのか?

皆さんは、勉強というとどんなイメージですか?

英単語や漢字、歴史の年号を覚えたり、数式や化学式解いたり・・・

勉強について、著者はこう語っています。

日本人にとって勉強とは、「新しい知識を注入し、知識の貯蔵量を増やすこと」という固定観念があります。

(序章 これまでのリソースに着目する「勉強しない勉強」)

学生の頃のイメージで、定年後勉強をしようとすると

英語をはじめとする語学を学んだり、
資格試験に臨んだり・・

をイメージしませんか?

こがねの
こがねの

何か新しいこと始めたいですよね

確かにこのような勉強は、学生の頃の記憶力があるなら申し分ありません。

しかし、どんな人でも学生の頃よりは、記憶力はちょっとおぼつかない・・

新しい知識を欲することは決して悪いことではありませんが、つねに「自分の知識の不足状態にある」という思いにばかりとらわれているということはないでしょうか。

(同上)

『新しい知識を注入し、知識の貯蔵量を増やすこと』という意味の勉強だと、
十分条件を満たしておらず、ガッカリしてしまいます。

こがねの
こがねの

勉強すること自体

諦めちゃいそう・・・

つまり、この旧来型の勉強法で勉強を続けるのではなく、
中高年にあった勉強法で、勉強する・・
それこそ『勉強しない勉強』です。
どんな方法か見てみましょう。

中高年にぴったりな『勉強しない勉強法』とは

長い定年後の生き方(=学び方)を大まかに捉えると、
二つのタイプに分けることができます。

①人生リセット型
②リソース活用型
人生リセット型

これまでの自分の経験とは違う、新しいことにチャレンジする生き方
新しい分野の勉強を始める生き方

こがねの
こがねの

これまでの生き方とは

全く違った自分になりたい!

問題点としては、新しく出合ったものがマッチしなかった時、
次にいける気力があるかどうかだそうです。

リソース活用型

これまでの人生で自分が蓄積してきた知識・経験などのリソースを最大限に生かす生き方

リソースとは、その人ならではの強みや取り柄のことです。

こがねの
こがねの

育児経験があるから、

保育を学んでみる・・

特に、今の中高年は、『詰め込み学習世代』
その知識は膨大な量だそうです。

これを活かさないのは勿体無い。
新しく勉強しなければいけないことは、未知の学習を始めるよりは、ずっと少ない。

得意なことだから、そんなに負担もない。

若い頃に培った知識や経験は減らないから、
気力・体力・記憶力の多少の衰えは気にならない

まさしく中高年の勉強法「勉強しない勉強」です。

リソースはどうやって見つければいいの?

肝心の自分のリソースとはなんでしょう

①知識・経験のリソース
②道具としてのリソース
③人脈のリソース
④環境的リソース
(自分のリソースの活用ー新・勉強法のコツ①より)
知識・経験のリソース

・現役時代の職業、職種に関連する事柄、職業人としての経験(ボランティアも含む)

・特技 (子供時代に得意だったものも含む)

・学生時代の専攻分野

・挑戦したのに中断してしまったこと

・自分自身が受けた治療・リハビリテーションの経験をベースにした活動

こがねの
こがねの

体験談を語るとか

相談に乗るとかね

道具としてのリソース

・英語などの語学力、PCスキル、文章力など目的のことを行うための道具として使える能力。

人脈のリソース

・仕事以外の人脈  自由に人と繋がり、輪を広げることで見つかるもの

環境的リソース

・やろうとする取り組みができる環境であること

こがねの
こがねの

環境、大事!

しかし、どんなにステキなリソースがあっても、
うちに秘めていたら、宝の持ち腐れです。

アウトプットすることが何より大事です。

こがねの
こがねの

今まで学んできたこと

培ってきた技術

社会に還元していきましょう!

知識は所有するためにあるのではなく、使用するためにある

(知識は「使用」するためにある)

他にも実際の勉強法(リソース活用法)、定年後の生き方、脳の老化について書かれています。
あとは、本書でご覧ください。

まとめ

・中高年は、今ある知識と経験を活かして、世間に還元する。勉強はそのために不足分を補うもの

60歳からの勉強法 | SBクリエイティブ
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