定年後、勉強したいと思ったら、まず勉強の仕方を変えることから始めよう
年齢を重ねても勉強しなくっちゃ。だけど、気力・体力・記憶力、大丈夫かな?
![]() | 60歳からの勉強法 定年後を充実させる勉強しない勉強のすすめ (SB新書) [ 和田 秀樹 ] 価格:902円 |

どんな本なの?
著者の和田秀樹さんは1960年生まれ。
精神科医です。
受験指導もされていた、勉強に関してもプロ中のプロです。
さて、この本の副題は「定年後を充実させる勉強しない勉強のすすめ」です。
定年後、「さあ、勉強するぞ!」と
予定している方、今まさに勉強している方、
さまざまだと思います。
ただ、気力は続かないわ、記憶力はないわ・・
学生の頃とは、あまりに違ってガッカリすることないですか?

次の日、また新たに学習する気分!
著者は、まず中高年がすることは、『勉強の定義を変えること』
学生の頃の勉強と一体、何が違うのでしょう。
気力、体力、記憶力が多少落ちてもできる勉強について、焦点を当てて考えてみようと思います。
気力・体力・記憶力 多少の衰えをモノともしない中高年の勉強法
勉強のイメージをなぜ変えるのか?
皆さんは、勉強というとどんなイメージですか?
英単語や漢字、歴史の年号を覚えたり、数式や化学式解いたり・・・
勉強について、著者はこう語っています。
日本人にとって勉強とは、「新しい知識を注入し、知識の貯蔵量を増やすこと」という固定観念があります。
(序章 これまでのリソースに着目する「勉強しない勉強」)
学生の頃のイメージで、定年後勉強をしようとすると
英語をはじめとする語学を学んだり、
資格試験に臨んだり・・
をイメージしませんか?

何か新しいこと始めたいですよね
確かにこのような勉強は、学生の頃の記憶力があるなら申し分ありません。
しかし、どんな人でも学生の頃よりは、記憶力はちょっとおぼつかない・・
新しい知識を欲することは決して悪いことではありませんが、つねに「自分の知識の不足状態にある」という思いにばかりとらわれているということはないでしょうか。
(同上)
『新しい知識を注入し、知識の貯蔵量を増やすこと』という意味の勉強だと、
十分条件を満たしておらず、ガッカリしてしまいます。

勉強すること自体
諦めちゃいそう・・・
つまり、この旧来型の勉強法で勉強を続けるのではなく、
中高年にあった勉強法で、勉強する・・
それこそ『勉強しない勉強』です。どんな方法か見てみましょう。
中高年にぴったりな『勉強しない勉強法』とは
長い定年後の生き方(=学び方)を大まかに捉えると、
二つのタイプに分けることができます。
①人生リセット型 ②リソース活用型
人生リセット型
これまでの自分の経験とは違う、新しいことにチャレンジする生き方
新しい分野の勉強を始める生き方

これまでの生き方とは
全く違った自分になりたい!
問題点としては、新しく出合ったものがマッチしなかった時、
次にいける気力があるかどうかだそうです。
リソース活用型
これまでの人生で自分が蓄積してきた知識・経験などのリソースを最大限に生かす生き方
リソースとは、その人ならではの強みや取り柄のことです。

育児経験があるから、
保育を学んでみる・・
特に、今の中高年は、『詰め込み学習世代』
その知識は膨大な量だそうです。
これを活かさないのは勿体無い。
新しく勉強しなければいけないことは、未知の学習を始めるよりは、ずっと少ない。
得意なことだから、そんなに負担もない。
若い頃に培った知識や経験は減らないから、
気力・体力・記憶力の多少の衰えは気にならない
まさしく中高年の勉強法「勉強しない勉強」です。
リソースはどうやって見つければいいの?
肝心の自分のリソースとはなんでしょう
①知識・経験のリソース ②道具としてのリソース ③人脈のリソース ④環境的リソース (自分のリソースの活用ー新・勉強法のコツ①より)
知識・経験のリソース
・現役時代の職業、職種に関連する事柄、職業人としての経験(ボランティアも含む)
・特技 (子供時代に得意だったものも含む)
・学生時代の専攻分野
・挑戦したのに中断してしまったこと
・自分自身が受けた治療・リハビリテーションの経験をベースにした活動

体験談を語るとか
相談に乗るとかね
道具としてのリソース
・英語などの語学力、PCスキル、文章力など目的のことを行うための道具として使える能力。
人脈のリソース
・仕事以外の人脈 自由に人と繋がり、輪を広げることで見つかるもの
環境的リソース
・やろうとする取り組みができる環境であること

環境、大事!
しかし、どんなにステキなリソースがあっても、
うちに秘めていたら、宝の持ち腐れです。
アウトプットすることが何より大事です。

今まで学んできたこと
培ってきた技術
社会に還元していきましょう!
知識は所有するためにあるのではなく、使用するためにある
(知識は「使用」するためにある)
他にも実際の勉強法(リソース活用法)、定年後の生き方、脳の老化について書かれています。
あとは、本書でご覧ください。
まとめ
・中高年は、今ある知識と経験を活かして、世間に還元する。勉強はそのために不足分を補うもの
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