アラカンの老い「ショートケーキ。」で学ぶ

坂木司

気をつけよう。我が家がおばあちゃんちの匂い?子が感じる親の老い

本のデータ 

著者 坂木 司  文藝春秋 
発行日  2022年4月10日

どんな本なの?

星の数ほどあるケーキの種類のなかでも、不動の人気を誇る「苺のショートケーキ」。「和菓子のアン」シリーズなど、甘いものを描いた作品に定評のある著者による、誰しも思い出のひとつやふたつはあるだろうショートケーキをめぐる5篇の連作集です。

(文春books 公式サイトより抜粋)

『「メールでもLINEでもなんでもいいから、絵文字出せるようにして『ケーキ』って打って』

いずみくん
いずみくん

打ってみました

・・🍰(ケーキ)

第一候補にショートケーキが出ます。

こがねの
こがねの

知らなかったぁ

ちなみに、

次はモンブランでした(笑)

日本人にとってケーキといえば、
苺のショートケーキなんだなと改めて思います。

このお話は、

銀座コージーコーナーのお店で繰り広げられる

苺のショートケーキにまつわる5つのお話です。

緩やかに5つの話の登場人物たちが、

いちごのショートケーキを介して繋がっていきます。

いずみくん
いずみくん

ショートケーキって

思い浮かべるだけでも

幸せになりますよね。

こがねの
こがねの

お話もショートケーキ

のように幸せな気分が

味わえます!

今日はその中から『ショートケーキ。』より、姉と弟の会話から、

親の老いを子供がどう感じているか”考えてみたいと思います。

子育てが終わった家庭は『家族としての青春が終わった家』?

俺は両親から微妙に漂い出した老化の気配につらくなる。(中略)
そのことをぽつりともらすと、姉ちゃんは「あー」とうなずく。

「ようやく気づいたか。ーうちはさ、家族としての青春が終わったんだよ

(ショートケーキ。)

主人公は大学生の。コージーコーナーでバイトをしています。

あまり裕福ではない家計のため、年の離れたが高校を出てすぐ働き、

弟を大学へ通わせています。

さて、この弟くん、最近、家の空気が『くすんでいる』ような気がします。

それは、どうやら『両親から微妙に漂い出した老化の気配』が原因だと気づき、

姉に話したところから、このような会話の流れになります。

しかし、この両親『60歳手前』なんです!

こがねの
こがねの

え〜っ、ショック!

そんな風に子どもって感じているの?

「クリスマスとか遊園地とかお誕生日とか、こども向けのイベントが全部終わった感じ。卒業や就職はめでたいけど、なんかもうキラキラしてないっていうか。お父さんもお母さんも疲れやすくなったから、お出かけって雰囲気でもないし。

(同上)

確かに寄る年波には、逆らえないものはあるんですけど・・・

家の中まで、くすんだ雰囲気を醸し出しているなんて思ってもみませんでした。

いずみくん
いずみくん

おばあちゃんちの匂い

って表現ありますよね

子育て終了後の親に、子どもは微妙に老いを感じ、自分の将来を若干悲観的に考えている

実際、この弟くん、介護や親のお金の心配までしています。

こがねの
こがねの

それはなんだか気の毒ね

さて、このご両親、その後、あることをきっかけに『第二回の青春期』を迎えます。

それは本をぜひ、読んでみてください。

アラカン世代を若者がどう見ているか?

改めて知り、学ぶことができる作品でした。

キラキラしてないと言われることはまだしも、必要以上の心配はかけたくないなと思いました。

そして、まだまだ親はキラキラしている方が子どもは嬉しい・・らしいってこと。

こがねの
こがねの

いくつになっても

キラキラしましょ。

お互いにね!

まとめ

・子どもは、親の老いを微妙に感じ取っている

・アラカンになっても、キラキラしている方が、子供の心身が健やかに保てる
(子供のためにも頑張りましょ!)

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