老後は友達が必要?実際どんな人間関係の中で高齢者たちは過ごしているのだろう
著者 岸本葉子 出版社 大和書房
発行日 2023年1月10日
どんな本なの?
ひとり暮らしのエッセイを語るには欠かせないお一人です。
そんな著者、この本を書いたときは、58歳で、マンションでひとり暮らしでした。
当時、老後の生活のモデルプランは、夫婦のものばかり。
![こがねの](https://koganenobook.com/wp-content/uploads/2023/02/woman-glasses-150x150.png)
誰もがやがて1人になるのに、
『ひとりの老後』プランは
あまり見かけなかったそうです。
1人で考えれば考えるほど不安になります。そこで
昔よりもリアルに老後をイメージするようになった私が50代から90代の一般の方々にお話を伺いながら、老後の気になることについて考えたのがこの本です。
(はじめに)
お金はファイナンシャルプランナー
住居は高齢者施設の方
仕事や生き方はシルバー人材センターの方
そして、50代から70代の人と、その方々の親世代
と、リアルな声を余すところなく書かれた本です。
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そこから見えてきたものは、
どうやら思っているのとは
違う『老後の世界』
住居、お金、行動、健康、人間関係、孤独に不安・・・
率直な思いや、工夫などが書かれています。
ご興味がありましたら、ぜひ、読んでみてくださいね。
今日は、その中から『老後の友達』について考えてみたいと思います。
老後、助けが必要になったとき、手を差し伸べてくれるのは誰だろうと考えてみた
今のうちに友達、増やしておかないと・・・
歳を重ねると、老後は友達がいないと・・という話、よく聞きます。
確かに人間関係は大事。
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1人では生きていけませんものね
歳を重ねたら、尚更です。
でも、こんな考え方はないですか?と、著者は問いかけます。
年をとったときのために今のうちから友だちを作って「おく」というのには、支え合うよりは、支えてもらうイメージがありはしないでしょうか。
(「助けてもらう」ための友だち作りはやめる)
何か困った時に助けてもらいたいから、友達を作っておく・・・
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ちょっと、なんか
利用されている感じで、
気分良くないわね。
ましてや、助けてもらいたいとき、友達も体の無理が効かなかったら?
著者は『友達とは気持ちの面での支え』として、付き合おうと言います。
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気持ちの面なら、
もういるかもしれないわね!
つまり、先々、この関係が必要になるかもしれないから、我慢して付き合う
そんな、ストレスになるような人間関係を持たなくていいということです。
損得なしに付き合え、好奇心あふれた友達、増やしていきたいものです。
大切なのはご近所付き合い。どうすればいいの?
直接助けてもらう可能性が高いのは、ご近所。
特に生存確認の上では『身近な他人』だと著者は言います。
この中に登場する方の中には、
マンション内で朝晩の挨拶LINEをしている方々もいるようです。
なかなか現実は、難しいですね。
だからこそ、せめてご近所の方々への挨拶は忘れない。
「最近、みかけないけど、どうしたのかしらね」
思ってもらえたら、嬉しいですね。
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新聞をとる
セキュリティーサービスを頼む
とかの方法もあります。
注意としては、
・接近しすぎないこと
・「気位の高い人」にならないこと
風通しの良いお付き合いが望まれるようです。
でもやっぱり助けが必要になったら?
本当に助けが必要になった時は、ヘルパーさんのようにお金を払って来ていただきましょう
と、著者は言っています。
友達もご近所も限界があります。
プロの手を借りることを良しとすれば、
「助けてもらわなきゃいけないから」といった
ストレス感じる人間関係も減るのではないでしょうか?
そのためには、人を呼べる家にしておく必要があるそうです。
人が入って来やすい家にしておくのは、友達付き合いのみならず、ヘルパーさんなどの人の手を借りて暮らすようになったときのためにも必要だと思います。
(リフォームで人を呼べる家にするという「孤独死対策」)
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これも孤独死対策になるそうです
そして、ヘルパーさんなど家の中のお手伝いを頼んだときのもう一つのコツがこちらです。
頼む以上はやり方を押し付けない(中略)任せたからにはその人の好きなようにしてもらう、それが外の人を入れても上手くいくコツのようでした。
(娘は東京。手伝ってもらいながら東北でひとり暮らし)
嫁姑のイザコザNO.1!
自分と違うやり方を受け入れるのはたやすくありませんが、
どんなことも『排除しない柔軟で広やかな心』こそが、
『孤独な老後』から遠ざけてくれるそう。
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一緒に努力いたしましょうね!
まとめ
・老後、助けてもらいたいから、友達作るという発想はやめる
・年齢にこだわらず、風通しの良い人間関係を気づく。偉そうにしないこと(笑)
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