丁寧な暮らし「女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり」で学ぶ

丁寧な暮らしってなんですか？

どんな本なの？

「都会で働くちょっと個性的な大人の女でありたい！」
そのために、きょうも我ら女子は、心と体にゴテゴテと甲冑を身につける。

それは、敵から身を守るためなのか、
それとも世間に認めてもらうためなのか、
はたまた自らの純粋な欲望の発露なのか!?

たとえばヨガ、赤い口紅、オーガニック生活……。
憧れ半分、天邪鬼な気持ち半分で手を出してみては、
うっかりはまったり、しっくりこなかったり。

（文藝春秋BOOKS HPより）

世に蔓延る、女子たちの流行。

ただ眺めて、羨ましがったり、ひがむだけではもったいない。

ここは、ひとまずやってみよう！

と、いうエッセイ集。

確かに年齢を理由に諦めることの多い、中高年。

家でこっそり楽しんでみて、合わなければ、次へ進む・・

そんな生き方も楽しいかもと思わせてくれる１冊です。

何をしていいかわからない・・と、いうとき、開いてみてくださいね。

今日は、その中からオーガニックカフェに挑戦したときの話をみてみましょう。

オーガニック生活と丁寧な暮らし・・実は似てるけど全く違う？

「オーガニック」という言葉はファッション

枕詞にオーガニックとつければ、大抵のものは上質なライフスタイルを彩るにふさわしいアイテムに変身します。

（Oh!オーガニック）

『布団で寝ています』より『オーガニック布団で寝ています』の方が上質な気がするという著者。

『オーガニック』という言葉は、まさしくワンランクアップの生活を表現する魔法の言葉！

『つまり、体に良いことをしているムードが大切です』

そう、ムードにお金を出しているのだと。

オーガニックを実際経験してみると

オーガニックは、ファッションと位置付けた著者、

仕事場近くのオーガニックカフェに足を踏み入れます。

そこは、「ヨガやってそう」という意識高い系の人ばかりが集まってました。

著者、食べてみて、びっくり。
オーガニックの野菜が美味しいのです。

そこで著者気づきます。

美肌やスタイルを保つのも、美味しい野菜を育てるのも、

とにかく多くの時間が費やされていることに

継続的オーガニックライフはそれら（美肌やスタイル）を獲得するのに功を奏するということ。（中略）彼女たちには、オーガニックライフを続ける胆力があるということ。

（同上）

ファッションと言って、少し笑っていたことを後悔します。

本質を知らないのに、はなっから否定しているものはありませんか？

著者のようなガラッと１８０度見方が変わるかもしれません。

最近流行りの「丁寧な暮らし」

最近、「丁寧な暮らし」という言葉、本やYouTube動画多いですね。

丁寧な暮らしもオーガニック同様、ファッションなのでしょうか？

よく「私は、丁寧な暮らしなんてできません」という人がいます。

以前ラジオで、雑な暮らし方の原稿も
「丁寧に低い声で、ゆっくり読む」と、
丁寧な暮らしに聞こえるという実験（？）をしてました。

丁寧な暮らしって、案外簡単に手に入るモノですね（笑）

ゆっくりとした音楽流して、ワンピース着て・・

オーガニック生活は、オーガニック製品を使っていれば、明らかにオーガニック生活と、分かりやすいです。

（オーガニック製品そのものについては、ここでは問いません）

一方『丁寧な暮らし』って、一体、何をすれば「丁寧な暮らし」なのでしょう？

炊飯器でご飯を炊く人は、

お釜で炊く人にすれば、丁寧じゃない暮らし。

パックごはんを使う人にすれば、丁寧な暮らし。

人によって、同じ動作でも、「丁寧と感じる人」「丁寧じゃないと感じる人」がいます。

自分にとって、これがベストだと思う生活ならそれでもう十分なのかもしれません。

つまり、丁寧な暮らしができないと、嘆く必要は全くない。

もしも、自分で、行き届かないなと思ったら、その時点で工夫してみる。

著者のありとあらゆる挑戦のように・・・ぜひ、参考に本、開いてみてくださいね。

まとめ

・世の中、流行っているもの。気になるなら、試してみよう。

・丁寧な暮らしは、あくまでも他人との比較で成り立っている。

・自分が心地よければそれでいい。人と優劣を争う必要はない。

文春文庫『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』ジェーン・スー | 文庫

「女でいる」ための鎧を着込んだすべての同志へ！　「都会で働く...

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