主婦は世間知らずだと誰が決めたの?とんでもない!
著者 垣谷美雨 双葉社
発行日 2023年4月22日
![]() | 価格:1,760円 |

どんな本なの?
老後のあり方、お金の心配、そして人間関係の悩みなど、70篇どれも「よくぞ言ってくれた!」と思わず膝を打つこと必至! 作家の喜怒哀楽がここにある。自分をさらけ出し、垣谷節が炸裂する著者初の痛快エッセイ集。
(双葉社文芸総合サイト 公式サイトより)
垣谷美雨さんは、『老後の資金がありません』等のベストセラーの数々で、ご存知の方も多いと思います。
私も大好きな作家の1人です。
さて、その垣谷さんが書いたエッセイ・・・
もう面白いのなんの!

あまりに喜怒哀楽の
ツボが同じすぎて
お知り合いになりたいと
思ったほどです
・アラカン世代の憂鬱
・生きてきた時代背景
・子育てのこと
中高年の女子には、「そうそう」と著者との女子会を楽しんでほしい。
中高年の男子には、女性パートナーはこんなに大変な時代をかいくぐってきたのだと知ってほしい。

母、世代、闘ってます!
強さの理由がここにあります
そんな1冊です。
今日は、その中から、『一度母になったら死ぬまで母である』より、なぜ主婦は下に見られるのかについて考えてみたいと思います。
主婦は世間知らずだから・・という人ってどうよ?
当時、私の周りでは、「子持ちの母親=アタマが悪い」と決めつける風潮が歴然とあったから、どこへ行っても傷つくことが多かった。世間は私を「母親」としてだけ見る。それぞれの個性や能力や将来性などは存在しない。
(一度母になったら死ぬまで母である)

これ、わかる〜!
このモヤモヤをきっちり
文章にしていただきました
特に専業主婦の皆さん、これ、経験しませんでしたか?
子供がいるとか、いないとか、関係なく『アタマが悪い』と思われている節ありませんか?
例えば、
・世間で何か交渉する時
・サービスを受けようとした時
・何か意見を言おうとした時
特に男性・・・と、思ったけど、そういえばキャリアウーマンの知人に
「あなた、主婦だから電車に乗り慣れてないだろうから、乗り方知らないでしょ」
って、言われましたっけ(笑)

男性だけではないですね
失礼しました!
主婦→世間知らず→教えてあげなきゃいけない
どうやら、世間では、こんな構図ができているようです。

主婦、十把一絡げ!
著者は、整形外科医に突然子供のことで怒鳴られます。
そこで、理路整然と理由を述べ、整形外科医を呆然とさせます。
弱い立場の人間に説教することでストレスを発散し、自分が偉くなったよに勘違いして、いい気分になっていたということだ。
(同上)

弱い立場と思った時点で
アウトかも・・・・
最近は、表立って「主婦はバカだから・・」と、表現すると炎上するので、理解ある風な表現が増えました。
本音はどうであれ、いいことだと思います。

平成の頃には
専業主婦にくたばれって
本あったのよ

怖いですね!
でも、どうなんでしょ?
主婦相手にマウント取っている人って・・・ね。
それこそ、個性や能力、それぞれに豊かなものを誰もが持っていると思います。
知らないこと、できないことも人それぞれ、「主婦だから」という括りにして欲しくないですよね。
そんな中での著者の言葉。
主婦というより、人として、どんどん磨きをかけ、堂々と意見しようよと勇気をもらった一言です。
そして、主婦として相手を判断した時点で、器が知れるのよってね。
最高です!

ちなみに
私、ちゃんと電車乗れますよ(笑)
地下鉄も・・・!
まとめ
・子持ちの主婦だから色々教えてあげなきゃと思うと痛い目にあう
・主婦だからと遠慮せず、どんどん意見を言おう。そのためには、自分に磨きをかけよう
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