どうして、人は、犯罪を犯すのだろう?そして、また繰り返すのだろう?
こんにちは
今日の本はこちらです
垣谷美雨 著 懲役病棟
『第二章 殺人犯』『第五章 受刑者からの手紙』より
患者に聴診器を当てると、
胸の奥底に秘めている
心の叫びが聴こえてくる・・
犯罪に手を染めると、その後の人生は過酷。まずは犯罪者を作らないために和顔愛語
住む所さえあれば、どれだけ再犯が減るだろう。
(第五章 受刑者からの手紙)
刑務所を出ても、家も仕事もないから、結局、再犯に至ってしまう人が多いということ
この本を読んで知りました
登場人物の1人、62歳の清子さんは、惣菜430円の万引きで、懲役2年です
身元引受人がいないので、早く出ることができません
430円で再犯・・なんだかなぁと思います
まず、出所しても家もお金もありません
「報奨金は出所するときに支払われるんでしたね」
(第二章 殺人犯)
「うん。受刑者の六十五パーセントが5万円以下だってさ」
「だったらアパートも借りられないですね。・・・」
仕事といっても、なかなかいい仕事にはつけません
現実問題、一緒に仕事をするのが元受刑者と言ったら、怯んでしまうというのも正直なところ
社会全体で受け入れ体制ができていないというのも無理もありません
確かに、誰もが受刑者たちを差別せずに受け入れられる社会を・・
は、それぞれの考えもあり、難しいものがありますよね
でも、私たちにもできることがあると思います
それは、自らの言動で、犯罪者を作らないこと
この作品の中の受刑者たちも、心温かな人や言葉に出会っていたら、多分このような境遇には陥らなかったのとでは・・と、思います
かつて受けた仕打ちに、報復する人がいます
心ない一言をかけたばっかりに、全然関係ない人が犠牲になることがあります
あの人がいたから、思いとどまることができた・・
誰もがそんな存在になれたら、再犯というより、犯罪そのものが、ぐ〜んと減るのではないでしょうか
言いたくなる時もあるのは否めないけれど、ちょっとそこは我慢というか、距離を取るなりして、うまくかわせたらいかなくっちゃね
誰かを過酷な人生で終わらせないために・・
間違っても、誰とでも
喧嘩なんかしないでくださいね!
本について
舞台はなんと女子刑務所!
(小学館 公式サイトより)
「後悔病棟」「希望病棟」に続くシリーズ第三弾!
神田川病院の“金髪女医”太田香織と看護師・松坂マリ江は、ひょんなことから女子刑務所に派遣される。当初は、受刑者との距離を感じていたが、同僚から授かった不思議な聴診器を胸に当てると――
惣菜四三〇円の万引きで懲役二年を科せられていたり、夫からの執拗なDVに耐えきれず殺害に及んでいたり、はたまた悪い男にそそのかされ、クスリに手を出していたり、と彼女たちの切実な事情が見えてきた。
二人は受刑者たちとは個人的に接してはならないという禁を破り、あっと驚く方法で解決に乗り出してゆくが……。
このお話
かなり、刑務所内をリアルに
再現していると言われてます
最近は、後継者のいない技術を
刑務所で・・という、
試みも行われているようです
社会復帰につながるといいですよね
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