藤野千夜『じい散歩』を読んで、年齢について考えた

藤野千夜

あんなに言いたくなかったのに、歳をとると年齢を言いたくなるのは何でだろう?

こがねの
こがねの

こんにちは!

今日の本はこちらです

今日の本

藤野千夜 著  じい散歩
『第七話 秘密の思い出(二)』より

いずみくん
いずみくん

『じい』こと新平さんの
89歳からの壮大な物語

人間、若さや健康であること褒めてもらいたい生き物である

<今日の言葉>

「おじちゃん、相変わらずお元気そうで」
「そう?もう九十だよ」

本当は八十九になってひと月ほどだったけれど、若さや健康を褒められた時には、つい上に言いたくなる。

(第七話 秘密の思い出(二))

年齢を聞かれて、パッと答える方ですか?

それとも「いくつに見える?」と煙を撒きますか?

この質問、思った以上に
気を遣います(笑)

年齢を改めて口にすると、「わ〜もう、こんなに来てしまったのか」とガックリすることも

できれば、少しでも若くみられたいものです

しかし、年齢を上に言ってしまうこともありませんか

「来年ね、ン歳なのよ」

1歳ぐらいは、当たり前・・うちの母もそうです

何でかなぁと思っていたのですが、この本を読んでわかりました

お年寄りが、わざわざ年齢を言うのは、若さや健康を褒められて嬉しかったからなんですね

だって、時にストイックになる程、頑張って健康に留意してきたんですものね

褒めて欲しいよねぇ

大いに驚いて欲しいよねぇ

ならば、どんどん、お互い褒め合っていけたら、いいですね

ここまでよく生きてきたねって

でも、今の年齢は、将来再び巡ってくることはありませ

大切に、今を生きたいなとも、思わせてくれた一言です

「アラカンよぉ」という時

見えな〜い』の言葉

期待してます(笑)

感想(読書メーター投稿)

89歳から2年間の記録

なんだかんだ言っても長く連れ添った夫婦は素晴らしい

好きなことがあって、ちょっぴり異性への関心・・これこそ元気の秘訣なんだと思いました

喫茶店巡りは私もずっとしていたいな

どこの家でも家族の問題はあるけど、あまり深刻にしなければ案外何とかなるという不思議な勇気をくれる本でした

本について

本のデータ

著 者 藤野千夜 
出版社 双葉社
発行日 2023年8月9日

夫婦あわせて、もうすぐ180歳。中年となった3人の息子たちは、全員独身――。明石家の主、新平は散歩が趣味の健啖家。妻は、散歩先での夫の浮気をしつこく疑っている。長男は高校中退後、ずっと引きこもり。次男はしっかり者の、自称・長女。末っ子は事業に失敗して借金まみれ。……いろいろあるけど、「家族」である日々は続いてゆく。飄々としたユーモアと温かさがじんわりと胸に沁みる、現代家族小説の白眉。解説・木内昇

(双葉社 公式サイトより)

新平さん89歳から3年間の物語
夫婦もここまで続くと立派

学ぶことの多い1冊です

池袋を中心に都内の
本当に実在する美味しいもの
思わずメモしていきたくなります

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