小川糸『とわの庭』を読んで、視覚障碍について考えた

小川糸

視覚障碍者のこと、どれだけ理解しているのだろう?

こがねの
こがねの

こんにちは

今日の本はこちらです

今日の本

小川糸 著  とわの庭

いずみくん<br>
いずみくん

視覚に障碍のある方
への知識が深まります

白杖は、多くの恐怖と背中合わせで歩いていることを知る

<今日の言葉>

でも今なら、(盲導犬がいることで)たとえ迷宮に足を踏み入れてしまっても、誰かに助けを求めれば、きっとどうにかなるだろうという安心感がある。何か問題が起きたらどうしよう、と常に怯えていた白杖の時とは、雲泥の差なのだ。

(とわの庭)

白杖を利用して、街を歩いている方をよく見かけます

でも、白杖って盲導犬と歩くより、ずっと危険だということをこの作品の中で知りました

主人公の とわは、白杖の時

・自動車に轢かれそうになったり

・自転車に「危ない!』と怒鳴られたり

・信号を渡っていたら、ベビーカーを押す女性から「邪魔」と言われたり

そして、舌打ちされることはしょっちゅうだった・・・

読んでいて、世の中ってそんなものなのかなぁと思ってしまいました

とわ(十和子)は言います

何より目が見えないので、相手がどんな人かわからないため、自分からは声をかけられなかったけど、盲導犬と歩くようになったら、犬好きの方が声をかけてくれるようになったので、聞けるようになったと

確かに、私も声をかけるなら、優しそうな人にかけてしまいます

人を判断する時、いかにに頼っていたか思い知らされます

白杖の方が困っているのを見かけたら、声をかけたり、そっと道をあけたりすること習慣にしたいと思います。

また、目の見えない方が、なぜスマホ?と思ってましたが、

・写真を撮れば、画像解析して『それが何か』を教えてくれたり

・地図を音声で読み上げてくれたり

そんな風に、アプリを活用していること、初めて知りました

私たちも年齢を重ねたとき、アプリを活用して、できなくなったことを補えればいいですよね

やはり、理解が全く足りなかったと思いました

読んでよかった1冊です

目の見えることの

ありがたさ・・

大切にケアします

感想(読書メーター投稿)

前半かなり重いことが書いてあるのですが、不快にならないのは、著者の人柄かしら

後半は、思わず応援したくなる内容でした

読んでよかったです。

それにしても視覚障碍について、全然知らない事ばかり

今後、どう対応していいかよくわかりました

本について

本のデータ

著 者 小川糸
出版社 新潮社
発行日 2020年10月30日

盲目の女の子とわは、大好きな母と二人暮らし。母が言葉を、庭の植物が四季を、鳥の合唱団が朝の訪れを教えてくれた。でもある日、母がいなくなり……それから何年経っただろう。壮絶な孤独の闇を抜け、とわは自分の人生を歩き出す。おいしいご飯、沢山の本、大切な友人、一夏の恋、そしてあの家の庭。盲導犬ジョイと切り拓いた世界は眩い光と愛に満ちていた。涙と生きる力が溢れ出す感動長編。

(新潮社 公式サイトより)

音や匂い、手触り
どれもが繊細な表現です

身近にある未知の世界を学ぶには
いい機会になると思います

小川糸 『とわの庭』 | 新潮社
盲目の女の子とわは、大好きな母と二人暮らし。母が言葉を、庭の...

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