近藤史恵『ヴァン・ショーをあなたに』を読んで、家庭料理について考えた

近藤史恵

家庭料理はきっと誰かの心と体を温めている

こがねの
こがねの

こんにちは

今日の本はこちらです

今日の本

近藤史恵 著  ヴァン・ショーをあなたに
『氷姫』より

いずみくん
いずみくん

ビストロ・パ・マルの

2巻目です

家庭料理は心身を癒すもの 普段、作る側の人も時には誰かに癒してもらおう

<今日の言葉>

これは飲み物ではない、と思った。手だ。優しい手が喉を撫で、胃の内側を優しくさする。触れるところのできない場所まで、優しく触れられた。暖かくて、心地よい手だ

(氷姫)

みなさんは、ご飯を作ったり、お茶を入れたりする時、どんな気持ちで向き合いますか?

美味しくな〜れ

だけど、

時にう〜ん面倒!もあります

このお話は、心労が重なり、体調の悪い青年が、ビストロ・パ・マルでの会食に向かいますが、食事の途中、倒れてしまいます

フランス料理が
重かったようです

しかし、目が覚め、シェフの出してくれたスープを飲んで、感じたのが<今日の言葉>です

スープに対して、こんな思いを持ったことがありませんでした

なんか、いいですね

こちらまで心が温まります

シェフに言わせれば

フランス人だっていつも元気なわけじゃない

(同上)

どうしても、フランス料理と聞くと、フルコースを思い浮かべて重そう・・なんて、彼のように思ってしまいます

しかし、フランスの家庭料理にも、心や体を癒す料理があること・・

どこの国でも同じですね
幸せな気持ちになります

言葉ではなく、その一皿だけで気持ちが通じる料理・・

家庭だからこそ、大切にしたいなぁと、改めて思いました

同時に、いつも家庭料理に勤しんでいる、みなさんも私も、時には癒されたいですよね?

そんな時は、誰かに甘えて、美味しい料理作ってもらって温めてもらいましょう

近所に、
ビストロ・パ・マルが
あればいいのに〜ぃ

感想(読書メーター投稿)

ビストロ・パ・マルの2巻目

食文化や育った環境、その他色々、伝わらないことがたくさんあります

でも、美味しい料理って、いとも簡単にふわっと乗り越えちゃうからすごいですよね

1巻の謎回収もあり、楽しい1冊でした

本について

本のデータ

著 者 近藤史恵
出版社 東京創元社
発行日 2015年2月27日

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マル。フランスの田舎で修業した変人シェフの三舟さんは、実は客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵。田上家のスキレットはなぜすぐ錆びる? ブイヤベース・ファンの女性客の正体は? ミリアムおばあちゃんが夢のように美味しいヴァン・ショーを作らなくなったわけは? シェフの修業時代も知ることができる魅惑の一冊。

(東京創元社 公式サイトより)

舞台がフランスのお話

若き日のシェフ、カッコいい
あ、今も十分カッコいいです(笑)

伝えられなかった思いや
文化の違いの物語

どれもが切ない1冊
これぞ大人向け!

ヴァン・ショーをあなたに - 近藤史恵|東京創元社
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