食べ物も人も『良い』『悪い』にわけてしまっていいのだろうか?
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こんにちは
今日の本はこちらです
渡辺淳子 著 東京近江寮食堂 青森編 〜明日は晴れ〜
『3』より
![いずみくん](https://koganenobook.com/wp-content/uploads/2023/02/man-150x150.png)
新しい店員さん睦美さんは、アラフィフ世代
専業主婦から1歩踏み出そうとします
物事『良い』『悪い』の間を日々、右往左往させられている
<今日の言葉>
「ファディズムは、一時的な流行を熱心に追いかけるという意味よ。フード・ファディズムは、食べものを『良い』『悪い』に分けて、むやみに信じる考えのこと。『あれを食べればやせる』とか、『これを食べればガンが治る』っていうのは典型例ね」
(3)
フード・ファシズムという言葉、ご存知ですか?
私は、この作品で知りました
物語では、妊活のため、食事を制限するお客さんについて、話している時に語られる言葉です
巷には、「あれは食べちゃいけない」というものもあれば、その反対のものもあります
書店にも多いですよね・・一体どっちなんだ?と思える本
私は、いつしか読まなくなりましたけど(笑)
『朝食を食べるか食べないか』だけでも、昔から、二転三転しているようですよ
ある日、突然、誰かの説で、一夜にして変わってしまう食べ物の『良し』『悪し』
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何度、翻弄されたことか(笑)
でも、最近は、私自身、食べ物について
大地に根ざしているものなら、そう体に悪いものはないかな・・
と、思ってます
「飢饉とかで餓死した時代のこと思たら、良い・悪いで食べられるもんを分けるのは、贅沢な話やで」
「食料が簡単に手に入るようになっちゃって、贅沢病にかかっちゃったのよね」
(同上)
確かに・・・食べ物なかったら、選んでもいられません
確かなのは、自分の体の声を聞くこと・・改めて気づかされました
さて、何事も『良い』『悪い』で判断して、『悪い』ものは排除してしまうこと、人間にも当てはまるかしら?
ある日、誰かの意見で急に評価が変わったりしてね
気をつけなくては・・・たくさんの人を傷つけてしまいそうですもの
これは、自分の心の声を聞くことですね。心に刻みます
母という存在を考えさせられた作品
子供からみると、母親の存在って、時にウザいもの
でもさ、母親も子どもの存在に翻弄されることもあるんだよ
その何ともいえないモヤモヤした気持ち、見事、書いてくださいました
感謝
本について
著 者 渡辺淳子
出版社 光文社
発行日 2020年11月27日
妙子と安江、二人のおばちゃんが営む谷中の東京近江寮食堂は本日も大賑わい。新人バイト・睦美の出身地、青森のご当地料理が好評なのだ。そんな中、子連れ客・絵美里の様子が気になり、妙子たちは声をかける。息子の偏食を直したい彼女のために、特別なメニュー作りを思い立つのだが――。下町の食堂に集う人々と、心のこもった料理の数々が胸をうつ、感動作。
(光文社 公式サイトより)
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今回は、青森の料理
2巻の『醤油』に続き
『塩』が肝に!
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『みんな、何かと闘ってるんですね』
そうだよ!お互い頑張ろう
自分に負けそうな時、開きたい1冊です
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