津村記久子『水車小屋のネネ」を読んで、誰かの中で、永遠に生き続けることについて考えた

津村記久子

どうしたら、私が生きてきた証が残せるのだろう?

こがねの
こがねの

こんにちは
今日の本はこちらです

今日の本

津村記久子 著 水車小屋のネネ
『第四話 二〇一一年』より

本屋大賞第2位
かなりの長編なのですが
続きが気になり、どんどん
読み進められますよ

たとえ自分の存在は忘れられても、良心による行動は永遠に繋がっていく

<今日の言葉>

誰かが誰かの心に生きているというありふれた物言いを実感した。むしろ彼らや、ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだという気がした。

(第四話 二〇一一年)

「あのさ、トイレの使い方って国によって違うよね」

旅をしていて、娘が言った言葉です

閉口したくなるような観光地のトイレ事情

そう言えば、トイレの使い方って、私が教えたんだよなぁって、思いました

彼女も成長する中で、色々な人から、さまざまな行動価値観を身につけたことでしょう

でも、トイレの使い方は、間違いなく私

ああ、私がこの子の中にしっかり根付いていると思った瞬間でした(笑)

トイレは密室なので、
果たしてそれが正解なのかは
知りませんけどね😆

私自身、自分一人で大きくなった気でいますが、

実に多くの人から色んなことを学んだと、

<今日の言葉>を読んで気づかされます

この物語は、虐待を受けていた小学生の律が、18歳の姉と共に家を出ます

そして、姉の働く町の人たちとの交流の中で、逞しく成長していきます

本当に良い人に恵まれるんですよ

周りの環境って大事ですね
良い人ばかりで良かった

だからこそ、悪意に満ちた人ばかりだったらと、想像するとゾッとします

と、いうことは、悪意に満ちた人は、自分の周りに置いてはいけません

周りの人が自分を作っていると思ったら、尚更です

物語も年数を重ねるうちに、この姉妹の他にもこの町の世話になった子どもや若者たちが、立派な大人に成長していきます

そして、今度は、次の世代や、世話になった年老いた大人たちにそっと手を差し伸べていくように・・

良心から導かれた教えは、多くの人心を通じて、永遠に繋がっていくものだなぁと思うと嬉しくなります

やはり、誰とでも良心で繋がりたいものです

私自身も、手のつけられないような人間にならないよう、導いてくれた人たちへの感謝

そして、これからの若者たちへの恩送り

生涯を通して、心がけていこうと、この本を読んで、気持ちを新たにしました

そして、少しでも多く、教わってきたことを、たくさんの人に伝えていきたいな

多くの人の良心が永遠に繋がっていくように・・

その中の一人であるなら、それで十分

名前なんて残らなくても良い・・そんな気がします

適度な距離感を持って、誰かの人生に関わっていきたいものです

間違った教えでも
きっと誰かが修正してくれるから
当たって砕けろよね!

感想(読書メーター投稿)

かなりの超大作を前に読めるかなぁと不安になりました
しかし、すぐに物語の世界に惹き込まれ読了!
大人に傷つけられた子どもたち
周りの人の愛情をもらって素敵な大人に成長し、またその愛を次の世代に惜しみなく与えていきます
今まで受けた愛情、きちんと循環させなきゃね
多くのこと考えさせられた作品でした
読んで良かったです!

本について

本のデータ

著 者 津村記久子
出版社 毎日新聞出版
発行日 2023年3月2日

誰かに親切にしなきゃ、
人生は長く退屈なものですよ

18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉
ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生――

助け合い支え合う人々の
40年を描く長編小説

毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化!

(毎日新聞出版 公式サイトより)

18歳と8歳の姉妹の
10年ごとの出来事
良い人との出会いが
その後の人生を変えると
気づかされる作品です

人って誰かの世話になって
生かされているものなんですね
そして世話する方も色々と助けられてます

水車小屋のネネ | 毎日新聞出版
誰かに親切にしなきゃ、 人生は長く退屈なものですよ...

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