心が傷ついた時の避難場所としてSNSはどうだろう?
公開日 2023年4月14日
更新日 2024年1月11日
こんにちは
今日の本はこちらです
標野凪著 今宵も喫茶ドードーのキッチンで
なんでSNSって
書きたくなるんだろう
本人が楽しければOK。他人の羨ましいSNSは見逃そう
心がもう疲れた時、
秘密基地のような場所があったらいいのになと、思うことありませんか?
自宅にそんな場所があったら嬉しいですが、家族がいれば、なかなかです。
リアルな場所は
難しいですね
それなら
自分の心の中にいくつもの逃げ場を作ってしまえばいいじゃん
・・なんて発想、この本を読むまでありませんでした。
いくつもの貯蔵庫・・。それは自分の中に多様性を作ることに似ている。ひとつの役割だけにこだわらず、いくつもの自分がいればなんとかなる。小夜子が好みのものを集めてSNSにアップしていたこと、それも歩き続けるためのひとつの方法だったのだ。
第三話 自分をいたわる焼きマシュマロ)
つまり、
いろんな私(の役割)を、心の中に作ってしまって、行き来しよう
と言う訳
この物語の主人公の小夜子さんは、SNSの中に求めました。
時々、SNSは、等身大の自分をさらけ出していないと、批判をする方もいらっしゃいます。
しかし、この本を読むと、それが一概に悪いことじゃないかもなぁ・・と。
SNSに逃げ場があることで、社会で担っている重要な役割を無事遂行できるのなら、それもちょうどいいガス抜きだと思います。
1つの役割に固執していていると、そこにいるために、しなくていいガマンをしてしまいますものね
それじゃあ、心身ともに
へとへとだぁ
そろりさんも言います。
自分の中に、いくつか居場所を作ることで、心の避難場所ができ、心身ともに余裕が生まれるのではないかと・・
自分の隠れ家になる
『何か』作りたくなってきた!
もし、SNSに場を求めるのなら、ある程度の節度を持って臨みたいところです
そして、誰かの心の避難場所かもしれないSNS
気をつけたいことは・・
・ある程度は大目に見ること ・フィクションかもしれないから、嫉妬しないこと ・逃げ場でのんびり過ごしている時間を無粋な言葉で邪魔しないこと
私にとってはブログかな?
大目に見てくださいね(笑)
そんなことを考えた1冊となりました
本について
住宅地の奥にひっそりと佇む、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ込みたくなったお客さんが、ふらりと訪れる。SNSで発信される〈ていねいな暮らし〉に振り回されたり、仕事をひとりで抱え込んだりして、疲れたからだと強ばった心を、店主そろりの料理が優しくほぐします。
(双葉社HPより)
『ちゃんとたどり着けるのは、
疲れた時だけ・・』
このフレーズだけで、
もうワクワクします
この本に辿り着いた人も
同じかもよ(笑)
『ドードー』という名前、『そろりさん』という愛称も気になるところですが・・
それは、ぜひ、本で
見つけてくださいね!
コロナ禍で翻弄された30代から60代までの女性たちの物語
身も心もゆっくりしたい日の読書で読みたい1冊です。
世間は狭いというか・・
ちょっと繋がったりするんですよね
そこが面白いです!
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