原田ひ香『喫茶おじさん』を読んで、アラカン夫婦のあり方を考える

原田ひ香

パートナーがいるから、自由に、好きなことができません

こがねの
こがねの

こんにちは
今日の本はこちらです

今日の本

原田ひ香 著 『喫茶おじさん』
<十一月 朝の京都>より

いずみくん
いずみくん

家族ってなんなんでしょうね?

断っても大丈夫。そのかわり、気持ちよく送り出してあげよう

<今日のことば>

いや、もう、自分のために生きよう。俺ももう、自分のために時間を使うんだ。

(十一月 朝の京都より)

子どもの手が離れると、家族の形って、変わります

それ、なかなか気づかないんですよね

独立した子どもに

「もう自分で判断できるし・・」

と、言われ、突然、現実を突きつけられます(笑)

はい、それ私です

同時に、夫婦の形も時間をかけて変わってます

そろそろ、自分のためにだけ時間を使いたい・・

この本の主人公の『おじさん』も早期退職したアラカン世代

妻から、卒婚離婚を迫られます

これ以上時間を無駄にしたくないと・・・

まあ、夫との時間は無駄だったと切り捨ててしまうのも、すごいなぁと思いました

ここは、すごいなぁ
に、留めさせて(笑)

でも、これって妻同様、夫も感じている

<今日のことば>を読んで、改めて思い知らされます

そりゃそうですよね
お互い様です

本の中では、おじさん、いちいちこう言います

喫茶店へ行けば、誰にも遠慮はいらない「好きなものを食べよう」

離婚するなら、「妻の人生の責任を取る必要がない・・好きなことしよう」

と、言葉の端々に、何十年と積りに積もったガマンの数々が想像できます

好きな〜』から始まる言葉のなんて多いこと

そうかもなぁ、私も夫を無理やり付き合わせてしまったこと多々あるんだろうなぁ

一方的にガマンしていると思うのは、よくないなと反省しました

明日には、忘れて、「私ばかりガマンさせられている」というんでしょうけど

でも、本当は

卒婚だ離婚だという前に、気が進まないのなら、断ってくれても良いんだけどな

と、思います

そして、さらに

「一人で楽しんでおいで」と、気持ちよく送り出してくれればなお良いんだけど

大人だから、どうしても2人で参加しなければいけないことの判断はつきます

それ以外、互いがストッパーになるのは卒業かな?

ある程度、決まり事を作ったら、残りの人生、大いに楽しみたいものです

「来週の・・」
と、ついお伺い立ててしまいます(笑)
自由に行けたら良いんだけどね

本の感想(読書メーター投稿)

なんだろうなぁ。このザラっとする感覚。
中高年のおじさん、おばさんって、こんな感覚で毎日過ごしているんだろうか。
わかるんだけどね(笑)
パートナーがいるから自由にできないと、のたまい。
他人を内心蔑みながら、うらやんだり。
あ〜嫌だ嫌だ!ホント上手に描くよね〜!もう嫉妬しちゃう!

本について

本のデータ

著 者 原田ひ香
出版社 小学館
発行日 2023年10月12日

松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。

妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。
再就職のあてはないし、これといった趣味もない。ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わい、せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都──「おいしいなあ」「この味、この味」コーヒーとその店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎だが、苦い過去を抱えていた。妻の反対を押し切り、退職金を使って始めた喫茶店を半年で潰していたのだ。

仕事、老後、家族関係……。たくさんの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。『三千円の使いかた』で大ブレイクの著者が描く、グルメ×老後×働き方!

(小学館公式サイトより)

このおじさん
人をイライラさせます(笑)
喫茶店好きなら、たまらない1冊です

中高年ってどうしようもない生き物ね
ご立派な人が一人もいないのも面白い

喫茶おじさん | 書籍 | 小学館
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原田ひ香 記事一覧
はらだ ひか 1970年 神奈川県生まれ
こがねのいずみ|note
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