江國香織『旅ドロップ』を読んで、旅について改めて考えた

最近、忙しくて旅に行けなくて、詰みます

こがねの
こがねの

こんにちは
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今日の本

江國香織 著 『旅ドロップ』
<7 日帰り旅行の距離と時間>より

いずみくん
いずみくん

みなさん、旅行、行けていますか?

新しい体験をしたとき、『旅』を感じる。地元とは違う体験を隣町で・・・

<今日のことば>

街の風景にも走っているバスの色にも馴染みがなく、バスに前の扉から乗るのか後ろの扉から乗るのか、料金を最初に払うのか降りるときに払うのかもわからないまま、でも、ちょうどきたので乗ってみたりした。移動の距離とも時間の長さとも関係なく、あれは確かに旅だった。

(7 日帰り旅行の距離と時間)

「旅行?行ってないな〜」と、いうときは、間違いなく遠出であることをイメージしています

しかし、著者は、仕事で新幹線や飛行機を利用していく場所は、なんだか旅という気がしないと言います

すると、旅とは、距離の問題ではないのか

<今日のことば>は、都内世田谷区在住の著者が、同じく都内の葛飾区に出向いた時に経験した不思議な感覚についてです

葛飾区といえば、『男はつらいよ』の寅さんの世界

下町感覚は、かなり楽しいものです

移動距離はわずか1時間程度なのに、著者の住んでいる場所とは、また違った風景や経験が広がっていたようです

同じ都内でも、バスの乗り方一つ違う

そんなところも旅先のようなドキドキ感を味わえます

そういえば、知り合いが、

「東京都って、世界的大都市に普通の住宅地。
かと思えば、海もあれば険しい山もあり、おまけに島まであるよね。
こんなにバラエティに富んだ街って、そうそうないよ」

と言いました

確かに、身近にまだまだ経験したことのないコト・モノ、ありそうですね

そう考えれば、自分のテリトリー外のスーパーも、手軽に旅を感じる場所かもしれません

声をかけてくる知り合いもいない、入ったことのないスーパーもドキドキ・ワクワクします

つまり、このドキドキ・ワクワク感こそが旅なのかもしれませんね

新しい経験をしたとき、初めて『旅』と認識できるようです

ならば、隣町での体験でも十分『旅』!
一気にハードル下がりましたね

年齢を重ねると、行動範囲が狭くなると聞きます

でも、人間至る所ドキドキ・ワクワク感あり(=旅)と思ったら、範囲が狭くなることを嘆くより、狭いなりに楽しんでいこうと思いました

そういえば、の中でも、映像の中でも、ドキドキ・ワクワク感はありますね

そう考えると、毎日が旅!俄然楽しくなってきました

これからも本の旅
一緒に楽しみましょう!

感想(読書メーター)

まずは50代に優しい文字の大きさに感謝(笑)旅にまつわるエッセイ集。お土産から誰かの旅を想像するなんて考えたことなかった発想。どこか遠くに行くことだけが旅ではないと教わりました。たくさんの場所に行き、たくさんのものを見たと最後に言える人生、歩みたいです

本について

本のデータ

著 者 江國香織
出版社 小学館
発行日 2019年7月6日

海外への旅(パリ、ローマ、フランクフルト……ロシアとアフリカ)、そして国内の旅。でも、初めて入るデパートの食品売り場にも、一冊の本の中にも旅はある。
小さな物語のような珠玉のエッセイ37篇のほかに、旅をめぐる三篇の詩も収録した心に沁みわたる一冊。

(小学館公式サイトより一部抜粋)

どこか遠くに行かなくても
身近にある旅
楽しみが増えました

たくさんのものを見ることが旅
そう考えると、毎日が旅ね!

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