1989年 夏 和田家の抱腹絶倒のヨーロッパの旅
どんな話なの?
日記はレミさん、絵とコラムは和田さん。中学生と小学生の息子を連れて、フランス・スペイン・イタリアを巡った1989年の夏。
旅先の食事、ホテル探しのエピソード、出会った風景と街歩きの小さな発見。見て読んで心がはずむ、家族の旅の記録。
(裏表紙より)
グラフィックデザイナー・イラストレーターの和田誠さんと料理愛好家・シャンソン歌手の平野レミさんが家族で巡ったヨーロッパ。
レミさんの細かいところまで気づく観察眼に、もう笑いが止まりません。
和田さんとお子さんの絵や文章も載っていて、まさに家族の旅行記。
お二人のお子さんに対する愛情も優しい気持ちにしてくれます。
・旅行やヨーロッパが好きな方
・思春期のお子さんに手こずっている方
・お二人の大ファンの方
是非是非、週末のお供におすすめな1冊です。
今日は、その中から、笑った3つのエピソードをご紹介します。
さすがレミさん。思わず笑ったエピソード3つ
1.外国人に不当な扱いをされたら、きちんと主張する
私は寒いという身ぶりをして、「コールド」と言った。そしたらそのスチュアデス(原文ママ)は走る身ぶりをしながら、機内の通路を指でぐるぐるやっている。「寒ければ走れ」と言っているらしい。それきりどこかへ行ってしまった。
(7月25日(火))
エール・フランス機内での出来事。
ブランケットは一人1枚だから、2枚は貸せないと言われてのエピソード。
その後、レミさん、男性の方にお願いして、もう一枚のブランケットを借りることに成功。
機内って、だいたい走っていいものなの?
30年前はそんなこと言う人がいたのね。
でも、怒りは収まらないから、日本人スチュアデスを呼んで、事の顛末を話したそう。
驚いた日本人スチュアデス。偉いらしい男性を連れてきました。
彼が言います。
『そんな失礼なことを言うスチュアデスはクビです。どの人ですか?』
さて、レミさんどうしたのでしょうか?
すごいね。クビなんだねぇ。
レミさんが日本人CAさんに話す姿、なんか想像できますね
1枚しかもらえなかったら、そこで諦めてしまうけど、
レミさんは、ちゃんと伝える。
相手が外国人だろうと何だろうと・・・
断固として不当な扱いは、言及する。
本当に誰に対しても平等な目線を持っている人だなぁと思いました。
ステキですね。
2. 美味しい店の探し方
関原さんもここは初めてなのに、レストランのありそうな方に迷わず歩いてゆく。いつもそうだ。旅なれているというか、嗅覚がすごく発達しているのだ。「犬みたいね」と私が言うと、褒めたつもりなのに、「犬と言われて喜ぶ人はいませんよ」と関原さん。
(8月1日(火))
写真家の関原さんは、フランス在住。
今回は、本を作るための旅行なので、
写真家として参加してもらいながら、運転もお願いした次第。
一家をサポートしながら、一緒に旅をしてます。
それにしても説明もなしに
いきなり「犬みたいね」って
言われたら嬉しくないわよね
知らないまちで美味しいもの見つけるの上手い人いますよね。
なぜ店構えや看板でわかるのか・・って思うぐらい。
あれ、なんか経験らしいですね。
過去、こんな店構えだったお店が美味しかったと、脳が瞬時に弾き出すと聞いたことがあります。
美味しい店を探し当てる人に聞いても勘って言いますものね。
たくさんの飲食店へ足を運んだ人だからこそ得た膨大なデータのおかげです。
犬のような嗅覚じゃなかったのね。
でも、たまに外してしまうこと
ありますよね?
それはそれで新しい経験値が増えたと言う事で・・
それに関しては、和田さんのエピソードがあるので、
次へ行ってみましょう。
3.何がなんでもその土地の食べ物を食べる。
夫はいつも通り知らない料理に挑戦している。メニューの適当なところを指すのだ。(中略)あんまりおいしそうじゃなかったけど、夫はこういう頼み方をしておいしいものに当たった時の喜びはひとしおだと言う。
子どもたちはマカロニ・イタリアンスタイル。私も一口食べてみたらおいしかった。食べなれた味。これがいちばん正解。
(8月4日(金))
この旅の間、和田さんは、頑固にその土地のものを食べ続けます。
レミさんのスペイン在住の友達がおにぎりを作ってきた時も、
みんなは久しぶりの日本食に大喜びしてパクつきましたが、
和田さんは、スペインではスペインのものをと、手をつけない徹底ぶり。
途中何回かしかたなくアジアのものを食べることになるのですが・・
和田さん、徹底してますね
レミさんの方が食に対して冒険するのかと思ってました
私もご当地の食事を一通り食べるようにしています。
でも、苦手なものは選ばないかなぁ・・
その点、和田さんって食を楽しむという点では、もう満点!
失敗も楽しむ。まずいのも思い出。
確かにフツーにおいしいより
あまり口に合わなかったものや
不愉快な店主の方が旅の記憶としては、鮮明に残りますよね。
口に合わないものがあるから、おいしい時の喜びは最高!
そんなことを教えてくれた和田さんのエピソードです。
この本から学んだこと <まとめ>
・不当な扱いを受けても、諦めず、自分の主張は伝えよう
・おいしい店を探し当てるのは、経験値。足で探そう
・旅先のまずいものも大切な思い出。まずいものがあるから、おいしいものが嬉しいのだ
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