言葉のチョイスで、見知らぬ人を傷つけてるかも 比較する時は慎重にしようと思った作品
公開日 2023年1月24日
更新日 2023年7月7日
どんな絵本なの?
1973年に月刊誌で発表され、50年の時代を経て、単行本化されました。
まさしく隠れた名作!
今、読んでも断然面白い。
むしろ、食べログなど食レポ全盛期の世の中だから、ちょっとした風刺?
おすすめです。
きつねとねこは、それぞれパン屋さんをしています。ある日、自分のお店よりも美味しいパン屋さんがあると聞きました。お互いパンを食べると、自分のパンより相手のパンの方が美味しいと感じ、ショックで泣き出してしまいます。
(絵本ナビより)
ことの発端は、お星さまがきつねのパン屋さんで言った一言です。
『なあ きつねさん おたくのぱんも おいしいけど ねこのぱんには かなわないみたいだね』
(同上)
お店で面とむかって言う人はいないですけどね
きつねさんとねこさん(経営者の方)のご心労はいかばかりか・・と、思わず想像してしまいました。
まあこれも、どうやらお星さまの思惑のようですが・・
ユーモラスな絵が
深刻にさせないのが
魅力的。
そして、終わりは「そんなことある?」みたいな世界が展開(!)
思わず、いいね!つけたくなる作品です。
ぜひ お手にとってみてくださいね。
食レポ、他店との比較表現は傷つく人がいると知る
スーパーの正社員さんに聞くと、視察が来ているのって、すぐわかるそうですね。
きつねも、ねこも、しっかり変装して視察に出かけます。
きっと飲食店の方なら、幾度となく経験しているのでしょうね。
こんな不愉快な思い。
食べながら、
「あの店の◯◯美味しかったね」
という無意識な比較発言
比較してなくても、他店の名前を出すこと自体がもう比較・・
同じものなら、なお悪い
言わぬが花のようです。
せめて、お店で味わう時は、
そのお店の味を十分楽しむ。
それがマナーのようですね
でも、最近、聞きますよね。テレビ等で。
今まで食べた◯◯の中で
1番美味しいかも・・
これも罪な言葉ですよね!
ご本人としては、最大の褒め言葉なんでしょうけど・・
もし、以前どこかのお店でも同じものを食べていたら、そのお店の方は複雑ですよね。
ホント、比較は危険です。
知らず知らずのうちに
人を傷つけているものですね
何がどう美味しいかだけ伝えてくだされば、十分なのかもしれません。
あとは、各自、判断すればいい・・
何かを評価するとき、言葉のチョイス、少しだけ神経使いたいものだなぁと、この本から学びました。
気をつけます!
まとめ
・比較するのは、人間として当たり前。でも、言葉の端々に表れないよう意識しよう。じゃないと他人を傷つけるかも。
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