「コップに水、まだ半分」と考えられる人だけが、ポジティブ人間なの?
どんな本なの?
人に迷惑をかけないように、
「普通の大人」でいるために、
気を張り詰めることに疲れたあなたへーーー何をしても面白くないし、すべてが面倒くさい。
心は憂鬱だけど、わざと明るいふりをして笑う。
何もしてないのに心だけ疲れてる。将来が不安で眠れない。「私、どうしてこうなんだろう…?」
無気力、憂鬱、不安、面倒etc.
(cccメディアハウス 公式サイトより)
誰にもでも訪れる人生のスランプを克服する小さくても確実な私の心の充電法!
著者のダンシングスネイルさんは、韓国のイラストレーター、イラストレーター作家です。
長い間、無気力症、うつ、不安症を患い、心の思いを吐き出す手段として、絵や文章を書き始めたそうです。
実際、美術心理カウンセラーの資格を持っています。
辛くて文章が読めなくても
大丈夫!絵日記形式で
読みやすく、面白いです
「自分だけが辛いのかな・・・?」と、思ってしまう時、「私もそうだったよ」と応えてくれると嬉しいです。
もっとポジティブに!
なんて、言わないから
安心して読めますよ
無気力はストレス状況に見舞われた時に現れる反応であって、病気ではない。だから、絶対に大丈夫になると信じることをいつも忘れないで。
(PROLOGUE)
さて、今日は、『PART04 やりたくないのは極めて正常です』の中から、『38 わぁ、半分も空いてる!』を取り上げます。
テーマはポジティブ・ネガティブ思考について
ネガティブ思考の人を見ると
「もっとポジティブに考えなよ」
と、言ってませんか?
コップに水が半分入っています。実は、ポジティブ、ネガティブの判断要素ではない?
私たちは、半分の水でも幸せに思えるようにならなくてはいけないと習った。そうやって心が豊かな人になれと半ば強制されてきた。
(38 わぁ、半分も空いてる!)
『まだ半分も残っている/もう半分しか残っていない』
ドラッカーの理論として有名です。
「まだ半分も残っているじゃないか」と、考えることで頑張れるポジティブ思考の1つとして取り上げられることが多いです。
実際は、どうやら色んな捉え方があるようですが・・それはまた、いずれ。
「まだ◯時間あるから、
最後まで頑張れみたい」
に使いますよね
「もう◯時間しかない」
は、ネガティブ思考だって、
言われるのよね
しかし、著者は
どうして水が「満杯」の状態のみをよしとするのか。「空」の状態をよしとしてはいけないのか。そもそも、満杯の状態がよいという大前提のもとで、どうやって、50%の空きをこの目で見てもなお適当に満足しろというのか。
(同上)
これ読んだ時、自分の考え方がどうやら間違ってたと気づきました。
確かに世の中には、『空けることが必要な瞬間』があります。
・山積みにされた書類のたば
・次のお酒が飲みたいのに、なかなか空かないグラス
まだ、半分も残っている状態
最悪です
では、コップにお花を挿したい時はどうでしょう?
コップに半分のお水。
ちょうどいい!
『よい状態』って、状況によって様々ですね。
満足できない状況の中でもとにかくよいところに気づける人になれというのではなく、「よい」の基準がいろいろあっていい世の中にしていかなくてはならない。
(同上)
自分からみたら、どう見てもネガティブ思考であっても、本人は、ちょうどいいと思っているかもしれない。
ポジティブ、ネガティブの基準は人それぞれ
「もっとポジティブに考えなよ」
「あの人ってネガティブね」
なんて、言うのは、自分の考えの押し売りだと言うことに気付かされました。
そもそも、「まだ」と「もう」で、人間の性質を2つに分けてしまうのは、乱暴ですよね。
気をつけたいです。
特にポジティブの押し売り
気をつけようっと!
まとめ
・ポジティブ思考の押し売りはしない。その人にとっては「ちょうどいい」かもしれない
・無理にポジティブ思考にならなくていい。お調子者のポジティブかもしれないから
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