アラカン世代、毎日が、終活を意識して過ごす日々でいいのかな?
こんにちは
今日の本はこちらです
渡辺淳子 著 東京近江寮食堂
『5』より
59歳の妙子さん
訳あって東京に来ました
滋賀県の郷土料理満載の作品です
終活ばかり考えているなんて勿体無い 死んだ先のことは死んでから考えよう
<今日の言葉>
年も歳だから引き際は考えなきゃいけねえ。だが、何もしねえで待つのは死んだも同然よ。わざわざ自分から死ぬこたァねえやな。しょうがねえ、とことんやってやるかって腹くくったから、今日まで生きられたと思うんだ。
(『5』)
終活・・盛んなようですね
死を考えることは、よりよく生きるため・・なんていう言葉も聞かれます
確かに55歳を過ぎた頃から、『死を意識する』ことが増えました
ぼーっとしていると、いつの間にか、そのことばかり考えていたりして・・
主人公の妙子さん、アラカン世代も同じようです
さらさらと時間は流れ、いつの間にか人生の最期を意識する年齢になっていた
(『1』)
定年退職を迎えると、なおさら、考えてしまうものですよね
まさに『生きながら、死ぬことばかり考えていたおのれ』
さて、今日の言葉は、妙子さんの夫が以前、世話になった80代の大将に言われたものです
死ぬことを考えて、ボ〜ッとしているのは、もう死んだも同然ですって!
ハァ〜厳しいですねぇ
でもカッコいい!
自ら、死んでからのことばかり考えてるなんて、もったいない
今は、生きているのだから、生きることだけ、精一杯考えればいいのだと、教えてくれました
『ご飯が食べられる』のは、生きているから・・・
『ご飯が美味しい』と思えるのは、生きているから・・
今、「お腹すいた〜」と、思っているあなたも私も生きています(笑)
あまり『死』について、考えすぎるのも良くありませんね
まあ、自分が死んでからのことは、お任せするしかありません
そもそもあれこれ考えても、死が、思い描いたようになる可能性の方が低い
死を考える時間を少し、減らして『自分のできること、やりたいことをしよう』と妙子さん
それが、誰かの役に立てたら御の字ですね
(役に立たなくても自分が面白ければOK!)
そんなことを教えてくれた1冊でした
でも、保管場所や連絡先など
ある程度は共有しておきたいわね
それ以外は、ま、いいか
本について
定年退職を間近に控えた妙子は、十年前に消えた夫の行方を探すため東京にやってきた。慣れない土地でのひょんなトラブルから、谷中にある宿泊施設、近江寮にたどりつく。個性的な管理人や常連客の貧しい食生活を見かねた妙子は彼らの食事を作り始めるが、その料理はやがて人々を動かし、運命を変えていく。そして彼女自身も――。おいしくてせつない、感動長編。
(光文社 公式サイトより)
個性的な宿泊者たち
マイノリティな人々にも
言及しています
『目の前のご飯を大事に』
『目の前のことに集中する』
これがしっかり生きていく
コツだと教わりました
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