くどうれいん『虎のたましい 人魚の涙』を読んで、おめでとうメッセージのタイミングを考えた

くどうれいん

おめでとうメッセージ 誕生日当日、深夜0時に送らないと誠意がない?

こがねの
こがねの

こんにちは
今日の本はこちらです

今日の本

くどうれいん著 『虎のたましい人魚の涙』
<祝福の速度>より

いずみくん
いずみくん

お祝いってタイミングが
難しいですよね

時間に縛られなくていい。送ってくれただけでも思いだしてくれた証拠

<今日の言葉>

遅くなってもいい。あとからだって全然いいから。気が付いたらすぐ祝えばいい。祝えなかったとくさくさする時間でおめでとうと五文字打って送ればいい。そうだそうだそれだけのことだった。気合を入れて祝おうとして、祝いそびれるぐらいなら通りすがりの投げキッスのように祝おう。

(祝福の速度より)

子どもたちがまだ家にいた頃、誕生日、夜中の12時になると、携帯がピコピコと鳴り始めたものです

誕生日、誰よりも早くお祝いすることが友情の証だったようです

ありがたいことだけど、大変だなぁと思いました

私たちの時代は、当日中、顔を合わせた時に言えば良かったので、楽なもの

深夜0時に自宅に電話をかけるなんてあり得ない時代・・

ありがとう昭和!です(笑)

改めて、この文章を読んだ時、この世代は、お祝いは早く言うことに縛られてたんだなと、気付かされました

翻弄されてたのかな・・我が子?

知らなかった

そういえば、同世代の友のこと

大人になると、誕生日をわざわざ聞くことないので、いつだかわかりません

どうやら彼女、早生まれらしい
ならば、真ん中をとって、2月に送ろうじゃないか

と、グループLINEで、盛大な(?)おめでとうメッセージを送りつけたようです

ご本人の反応は・・何事?

誕生日、1月だったそうです(笑)

でも、喜んでくれたみたい

遅れても、思いだしてくれたということが嬉しいなんて思えるのは、年を重ねたからこそなのかもしれないですね

やっぱり、若いうちは、スピード感、大事ですもの

ということは、現在の若者たちも、いずれそんな風に思える日を迎えるのかなぁ

そうであって欲しいと思います

50歳過ぎても
深夜0時に頑張ってたりして・・

せっかくの誕生日、強迫観念を抱いたり、嫌われているのかなぁと思うのは、もったいないですよねぇ

それこそ著者のように

おめでとう」「ありがとう」の五文字のやり取りだけで

せだなって感じられる余裕、まず私自身、持ちたいものです

つくづく人間、
多くを望みがちな生き物だ
と思います

感想(読書メーター投稿)

娘の世代の著者
若い頃、そんなこと思ったなぁと懐かしくなったり、
我が子もこんな感じなのかなぁと学んだり
色々な立場で読める本でした

本について

本のデータ

著 者 くどうれいん
出版社 講談社
発行日 2022年9月20日

八月の木曜日、朝八時半すぎ。
わたしは通勤中に、琥珀のピアスを衝動買いした――。
いま、いまが、いまじゃなくなるなら、いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。

会社員と作家の両立。
書くこと、働くこと。
そして、独立。

へとへとの夜にじんわり心にしみる23編のエッセイ集。

(講談社公式サイトより一部抜粋)

会社勤めと作家の両立
通勤時間も結構長い・・
専業作家になるまでの葛藤と軌跡です

私にとっては、子ども世代
どんなことを考えて、悩んでいるか
垣間見るようでいい学びになりました
いいですね、若い人の作品を読むのも

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000387307

コメント

タイトルとURLをコピーしました