年齢が上がるにつれて友達がいなくなるのは、なぜか考える
公開日 2022年10月31日
更新日 2023年5月2日
著者 銀色夏生 角川文庫
出版日 令和4年10月24日
![]() | マイ・ペース つれづれノート42 (角川文庫) [ 銀色 夏生 ] 価格:748円 |

どんな本なの?
あせることなく急ぐことなく、でも退屈しない程度には忙しく。
家の片づけと資料整理が今のいちばんの課題。
(KADOKAWA 公式サイトより)
本棚の本を1冊1冊読みながら、もう心に沁みこんでいるかどうかを確認する。
庭の草木は茂るにまかせ、畑は夏の暑さで去年とは違った様子を見せる。
あせることなく急ぐことなく、でも退屈しない程度には忙しく。
宮崎暮らしの2年目はゆっくりと過ぎていく。
先のことを考えないので思いわずらうことは少ない。
明日は何をするんだっけとサウナでぼんやり考えるのがリラックスタイム。
幸せのコツがいっぱい詰まったつれづれノート42弾。
著者は、2年前に、実家のある宮崎県に帰り、
畑づくりに勤しんでいらっしゃいます。
つれづれノートは、30年前、最初の子供が生まれる少し前から続いている
日記風エッセイです。

最初の頃は、かなり
アグレッシブです
今のような落ち着きに至る
過程も面白いですよ。
今回は、2022年2月1日〜7月31日までの出来事が綴られています。
あの事件もこの事件も、つい最近の出来事だったんだと思うほど、
世界情勢が目まぐるしく変化していきます。
そして、今まで当たり前に取り組んできたことにも変化が・・
中高年なら、誰にでも起こりうる変化を著者は、どう受け入れていくか?
そのヒントがこの本の中には、たくさん散りばめられていますよ。

還暦後の心境の変化
仕事や暮らしや友人など、
中高年にとって
参考になることが多いですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね。
それでは、今日は、『4月6日(水)』より、
友達が減ることについて考えてみたいと思います
年齢を重ねれば重ねるほど、仲のいい友達ってそんなにいないことに気づかされる
年齢を重ねるごとに、仲のいい友達が減るのは、私だけ?
人に気を遣うよりも自分の感情を尊重するようになると、だんだん人に合わせるのが面倒くさくなる。すると、仲のいい友達って結局そんなにいないんだとわかる。
(4月6日(水))
若い頃は仲のいい友達がいて、話しているだけで楽しかったのに・・・
年齢を重ねるごとに、友人が少なくなったのはなぜだろうと、著者は考えました。

確かに疎遠になってしまう人がいます。
みんな忙しいからだと思ってたけど・・・
著者の初期の頃の『つれづれノート』には、たくさんの人が登場し、
ご馳走を食べたり、旅行をしたりしています。
でも、宮崎に来てからは、さらっとした人間関係を築いているように感じます。

距離感がちょうどいい
年齢を重ねると、友人が減るのは自然なこと
友達が減ったのは、性格のせい?それとも・・・
自分らしく生きるようになると人とはそうそう気が合わなくなる。それは当然そうだろう。人はみんな人それぞれだから
(同上)
例えば『旅行』
修学旅行は、集団で一つの部屋で寝起きしても大丈夫でした。
でも、中高年になった今はどうでしょう?

夜更かししたいから
早起きして朝活したいから
歯軋りするから・・・
一人部屋がいいな・・となりがちです
長年連れ添った夫婦でもそう思います(笑)

ましてやたまに会う友達・・
1日ならまだしも・・・
若い頃は、そんな我慢も平気でしたが、いつの間にか
年齢を重ねれば、重ねるほど、人に合わせなくても大丈夫になっていきます。
むしろ、体力的に合わせるのが大変に・・・
何より自分の感情(と体)が大事!
友達が減るのは、相手に合わせる我慢をする体力が減ったから。
無理なく付き合えるのは、同じような行動パターンの人や自分の行動パターンに好意的な理解をもった人だけ。
それでは、友達が減るはずですね。
友達が減ったのは、自分の性格や相手の性格が問題ではなく、
単に自分の体や気持ちに負担のない人を厳選した結果なんだと、
この本を読んで気づきました。

気が楽になります!
ただ、どんなに気が合わない人でも、
相手を尊重することや気遣うことは忘れないようにしたいと思います。

人としてね(笑)
まとめ
・中高年の気の合う仲間が減るのは、性格の問題ではなく、気力体力の減退の問題
・自分らしく生きていい。自分の行動パターンに似たような人がきっと集まってくる。
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