なぜ電車で化粧をしてはいけないのか?禅の教えから考えてみる
どんな本?
2013年にPHP研究所から刊行された作品に
加筆・修正した本です。
著者は、曹洞宗徳雄山建功寺住職、
庭園デザイナー、多摩美術大学の教授。
世の中の「はからいごと」から解き放したい
という願いから書かれた本です。
ところで「はからいごと」とは、
なんでしょう?
さまざまな物事を損得勘定で考える。自分にとって得をする方法はどれか。得をするために、周りをいかに対処すればいいか。損をした時には、それを取り返すためにどうするか。「我欲」を満たすために、他人を蹴落としてでも周りを変えようとする。互いの「はからいごと」がぶつかり合い、「計算」ばかりが世の中に溢れ出ている。
(同上)
すごいですね。
誰もがこんな気持ちで、相手と
向き合っていたら、それは、もう、荒みます。
それは、すぐにでも解放されたいです。
ちょっとでも損得勘定が芽生えたら、是非!
今日は、この本の中から
「なぜ電車に乗ったら、化粧をしてはいけないのか」について注目してみたいと思います。
なぜ電車に乗ったら、化粧をしてはいけないのか
朝、早い電車や週末の電車で化粧をしている
女性をよく見かけます。
電車に乗っていると、近ごろは車内でお化粧したり、コンビニで買ってきたおにぎりを食べ始める若い女性を見かけます。一昔前には考えられなかったことです。公共の場で、しかも人前でパクパクと何かを食べる。それは恥ずかしい行為だとみんなが思っていました。悲しいくらいに、日本人の姿は美しさを失ったと感じます。
(同上)
確かに車内でくつろいでいる方いますね。
自宅での過ごし方がよく見える(笑)
もちろん、何も言いませんが・・
でも著者は違います。
ちゃんと声をかけるそうです。
美しく見てもらうための化粧なのに・・
もちろん謝る人もたくさんいるそうです。
しかし、中には、反論する人も・・
その時の答え。
「確かにあなたは誰にも迷惑はかけていません。電車内で何をしようがあなたの自由です。でもね、その姿が美しいものだと思いますか。あなたの行動は、周りの人から美しいとみえるでしょうか」。この言葉を聞いた時、ほとんどの女性は、はっとします。美しくありたいという気持ちがあるからこそ、私の言葉にはっとするのです。
(同上)
化粧は、美しく見られたいから。
食事は、お腹がグーって鳴らないため。
これから会う人のために整えているつもりが
視界に入っていない人たちには、平気で
美しくない自分を見せている・・・
それは、考えると、とても恥ずかしいですね。
この小さな「みっともなさ」の積み重ねが、
この先の人生をダメにすると著者は言います。
今すぐ電車で化粧 やめましょう
この本から学んだこと
・大人自身が美しい生き方を心がける
・自分自身の所作が美しいものかどうか、常に注意を払うこと
そうすることで、次の世代も美しい所作が身につくそうです。
一番効果的なのは、玄関で靴を揃えることから始めるといいそうですよ。
私も心がけたいと思います。
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