私の頑張った証「その本は」で学ぶ

ヨシタケシンスケ

公開日 2022年11月11日
更新日 2023年4月18日

みんな誰もが頑張っている。本棚の背表紙や本の汚れがその証拠

本のデータ

著者 ヨシタケシンスケ 又吉直樹  出版社 ポプラ社
発売日 2022年7月26日  

どんなお話なの?

本の好きな王様がいました。王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。王様は二人の男を城に呼び、言いました。

「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。たいていの本は読んだつもりだ。
しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。でもわしは、本が好きだ。
だから、本の話を聞きたいのだ。
お前たち、世界中をまわって『めずらしい本』について知っている者を探し出し、その者から、その本についての話を聞いてきてくれ。そしてその本の話をわしに教えてほしいのだ」

旅に出たふたりの男は、たくさんの本の話を持ち帰り、王様のために夜ごと語り出した――。

(ポプラ社 公式サイトより)

「この本は」から始まる、それぞれの著者が描く本にまつわるお話。

時に、2人の幼い頃の思い出もあり、あの独創性はこんなところから・・・

と、思わず納得です。

泉くん
泉くん

お二人が本当の本好きだと

うかがい知ることができますよ

短いながらも

・クスッと笑えるもの

・考えてしまうもの

・ジーンとくるもの

たくさん詰められた本にまつわるお話・・

本ってこんなに多大なる可能性を秘めていたんだぁと気づかされます。

ヨシタケシンスケさんのイラストと一緒にぜひお楽しみください。

こがねの
こがねの

魔女の秘伝の本のような

装丁もステキです!

本棚に1冊ある姿は良いですよ

さて、今日はお二人のお話を一つずつ選んで、みてみようと思います。

本って、実に私たちの人生の指針になっていることに気づかされます。

今の私を作っているのは、あの時、読んだ本、買った本

本棚や積読本の背表紙は、私たちが悩んで乗り越えた壁の数

その本は、いつかぼくを救ってくれるはずだ。
いつかぼくに新しい価値観をもたらしてくれるはずだ。
いつかぼくに何かのきっかけを与えてくれるはずだ。
(中略)
その本を持ってさえいれば、ぼくはいつか、生まれかわる。

(同上)

ヨシタケシンスケさんのパートです。

本ってあるだけで安心感が得られるのですね。

安価で得られる安心感・いいですよね

泉くん
泉くん

僕も決心したその日に買って

安心して、読まずにそのまま・・

の無限ループを繰り返してます(笑)



思い当たる節はありませんか?

お金の本、ダイエットの本、みんなに好かれるための本・・

こがねの
こがねの

積読本ね!

でも、その時は真剣に
変わりたかったのよね。

そんな本の背表紙こそが、その時の自分の

変わるんだと思ったワクワクした気持

この題、なんとか乗り越えようと頑張った証

だと思うと、なんだかちょっと愛おしくありませんか?

泉くん<br>
泉くん

おっ!今すぐ帰って、

背表紙見たくなった!

こがねの
こがねの

ちょっとした自分の

思考の歴史だよね。

成長の足跡ともいえるよね!

でも、積読本って、ちょっと罪悪感もあったりしてね。

己の意志の弱さに・・・

だけど、

こがねの
こがねの

読んで、向いてないことがわかって良かった

そう考えて、次に進みましょ。

まだ見ぬ、たくさんの本が、今か今かと出番を待っていますよ。

ボロボロになるまで読まれた本は、背中をそっと押す力がある

ほかの本はピカピカで、その本だけがボロボロだった。だけど、その本はとても幸せだった。その本は、そこに書かれている物語とはまたべつの、もう一つの物語を持っていた。

(同上)

又吉さんのパートです。

古書店に、1冊だけボロボロで汚い本がありました。
誰もがその本を手にしません。

でもその本こそ、古書店で一番読まれ、愛された本でした。

なぜなら、その本は、ある老人が幼い時から亡くなるまで、
100回も200回も読んだ本だから。

泉くん
泉くん

200回も読んだなんて、すごい!

僕はせいぜい読んでも2回かなぁ

こがねの
こがねの

本って、次から次へと

出てくるものね。

時代に追いつこうとすれば

しょうがないのかな?

本って、なんとなくボロボロにすることを良しとしていませんでした。

でも実はそこまで読み込まれた本って、本にとってはとても幸せなことだったんですね。

こがねの
こがねの

何度も読みたくなる本って、

きっと人生で迷った時に

そっと背中を押してくれる本なのね

この作品を読んで、古書店の年季の入った本。見方が変わったのも事実です。

さすがは、本好きの又吉さん。

こうやって、また違う見方を知ることができることこそ、本の醍醐味ですね。

泉くん
泉くん

でも、僕は、綺麗な方、
とっちゃうかな?

こがねの
こがねの

正直でよろしい(笑)


まとめ

・本の背表紙は、私が人生に真剣に向き合った証。諦めたあれこれ、今ならクリアできるかも。

・人生の指針になるような本を1冊見つけ、ボロボロになるまで読み込んでみる。

| ポプラ社
お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹さん、大人気の絵本作家ヨシタ...

⭐️こちらのサイトより、Amazonや楽天など、お気に入りの店で購入できます

コメント

タイトルとURLをコピーしました