アンデシュ・ハンセン「スマホ脳」で学ぶ 脳の健康

アンデシュ・ハンセン

そのうち、スマホ操作しかできない人間が登場する?それ私かも・・って思った人必読

本のデータ

著者 アンデシュ・ハンセン 訳 久山葉子
出版社 新潮社 
発行日 2020年11月18日

どんな本なの?

著者のアンデシュ・ハンセンさんは、スウェーデンの現役精神科医です。

現在、大人は1日に4時間をスマホに費やしている10代の若者なら4〜5時間。この10年に起きた行動様式の変化は人類史上最速のものだ。それにはどんな影響があるのだろうか。
本書『スマホ脳』では、その点を突き詰めたかった。そして私は科学の力に頼ろうと決めた

(コロナに寄せてー新しいまえがき)

例えばこんなこと

・心の健康への影響
・睡眠や集中力への影響
・子どもや若者への影響
・学校教育への影響

これらを自らの実験や論文などから、
スマホがどのような影響を与えているか、
紐解いていこうというわけです。

いずみくん
いずみくん

結果は、何となく想像できるけど・・

実際数字で出てくると、見逃せない現実!

今やあらゆる面で、誰もが当たり前にできていたことができなくなっているようです

今日は、少しだけその弊害と対策として、
巻末にあるアドバイスの中から1つだけ紹介したいと思います。

スマホ脳の果ては、もはやSFの世界 

身の危険・・全てスマホ1台で守れる時代

今でも私たちは狩猟採集民族の脳を持っていて、そこらじゅうに危険を探そうとし、すぐにストレスを感じ、気が散り、同時に複数の作業をするのが苦手だ。

(第10章 おわりに)

人間の脳は、どんなに環境が便利になっても、未だ狩猟採集民族と同じ脳の構造だとか。

こがねの
こがねの

デジタルの世界には

追いついていないのね

狩猟採集民族の脳は、こんな働きをしてます

・動物や他民族に襲われないか常に危険を探している
・死が身近で、常に脳はストレスを感じている
・あちらこちらに神経を張り巡らさないと、生存が危ういから情報を求めている

今は、当時より安全な場所が確保されていますが、やはり常に同じ行動をし、危険を回避しようとしているそうです。

こがねの
こがねの

そうすぐには変わらないわよね。

中高年ですら、スマホのない時代

の方が長いもの・・・

狩猟時代の情報は、仲間からもたらされたのでしょう。
しかし、今やその役目は、スマホ1台。

手のひらにすっぽり入るスマホに守られてます(笑)

いずみくん
いずみくん

それは、手放せないわ・・・

現代は、いわば、1人で

狩猟しているようなもの。

休まらないはずだ・・

これがスマホによるストレス。

常に周囲の危険に気をつけながら、身の安全の確保に努めるために、スマホで情報を集めて続けているという、脳はいまだに狩猟民族のまま。

さらにスマホ、どんどん便利になって、四六時中、世界中からの情報が集まってきます。

遠い国の争い(危険)までもが身近に・・休まらないはずです。

そんな休まらない世界、脳にどんな弊害があるのでしょうか。
1つだけ紹介します。

時間がそれなりにかかるものは、やらない・・その先にあるもの

私自身も、本を集中して読むことが難しくなった。スマホをサイレントモードにするくらいでは効果なく、集中したければ別室に置いておかなければいけない。そこまでしても、10年前と同じように本にのめり込むのは難しい

(第4章 集中力こそ現代社会の貴重品)
こがねの
こがねの

私も本を読んでいる最中、スマホ、気になります

気にしないようにすること自体、もうストレス!

他にもこんな例が

報酬を先延ばしにできなければ、上達に時間がかかるようなことを学べなくなる。クラシック系の楽器を習う生徒が著しく減ったのもひとつの兆候だ。

(第7章 バカになっていく子供たち)

読書も楽器もそれなりに時間がかかることが問題なようです。

いずみくん
いずみくん

特に楽器は、何年、何十年

やっても終わりが見えません

それに比べ、スマホは、

10分間隔で新しい体験と報酬を与えてくれる存在

(第4章 集中力こそ現代社会の貴重品)

すぐに知りたいこと教えてくれます。結果もすぐ出ます

ものによっては、達成感もあります。

さらに10分後には、もう新しい情報が出てくるとなれば、目が離せません。

こがねの
こがねの

情報は鮮度が命!

今や、本も10分で要約してくれるYouTube多くなりました。

読んだつもりになります(笑)

毎日、誰かのセレクトした情報を報酬として受け取り、体験している。

楽ちんです。

しかし、

脳はエネルギーを節約しようとするので、必要なことには力を注がない。つまり、使わないでいると知能の一部が失われる危険性がある。脳にとっては「使うか捨てるか」なのだから。
スマホやパソコンに多くのことを任せるにつれ、それを操作する以外の知能が次第に失われるのではと怖くなる。

(第9章 スマホに適応するのか?)

えっ?楽ばっかりしていると、
そのうち人間は、スマホを操作するしかできなくなるの?

いずみくん
いずみくん

確かに文字書けない、

本読めない

楽器弾けない・・

思考できない・・

こがねの
こがねの

人間ができるのは、スマホの操作だけになるの

それって、もはやSF!

怖いですね。さて、どうすればいいのでしょう?

スマホに操られないためには・・・

目覚まし時計と腕時計を買おう

スマホでなくてもいい機能は、スマホを使わないようにしよう。

(第10章 おわりに)

時計や電卓、メモや手帳・・・

こがねの
こがねの

許す範囲で、見直してみましょう

人間がスマホに乗っ取られないように(笑)

この本で学んだこと

・狩猟時代ほど、危険はない世界。そんなに情報を集めなくても生きていける

・本が読めなくなったら、危険信号。時々、自分に注意を払おう。

⭐️こちらのサイトより、お気に入りの店で購入できます

アンデシュ・ハンセン、久山葉子/訳 『スマホ脳』 | 新潮社
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