期間限定は、人間もだと知ると、時間をかけるところが変わってくる
著者 ヨシタケシンスケ 出版社 新潮社
発行日 ２０２０年７月１７日
どんな本なの？
前作『思わず考えちゃう』に続く、『語りおろし』エッセイです。
『前作が思いの外ご好評をいただけたことをうけ、出版社の方々に欲が出た』
おかげで、また面白い作品と出会うことができました。
欲、バンザイ！
お菓子をもう一個取っていいんじゃない？ もうちょっと寝ててもいいんじゃない？
（新潮社のHPからの引用）
人間って、プチ欲が出たとき、何とも言えなーい顔をする。
そんな一瞬を、絵本作家ヨシタケシンスケが、「深く浅く」切り取ってみると……
欲が出るから失敗するけど、欲が出るから人間って面白い!?
どうしても大人は、我慢してしまう、譲ってしまう場面が多いもの。
そのいちごの大きい方が
欲しいなぁ
だけど、大人だし・・
実際、社会では「欲」は、できるだけ隠して生きているんですけどね。
秘めたる思いは、どこか滲み出るもの・・・
そんな時、どんな顔して、どんな仕草しているんでしょうね？
ちらっと見せる「欲」たち、５６のストーリーとプラスαのイラストで構成された本。
著者の絵でみると、「欲のある人間」、何とも愛おしいです。
「欲」を見せる時って
こんな顔してるんだぁ
って発見があります。
逆に辛い思いをした時、
相手の顔を当てはめてみても（笑）
「あいつ、欲に塗れてたなぁ」って
人間の欲望に疲れた時、ぜひ、開いてみてくださいね。
さて今日は、『第２章 親子そろって、欲が出ました』から
『期間限定』をみてみたいと思います。
普通の人間関係では、今悩みの種の人とは、１０年後、たいてい縁が切れている
ボクはこの世に１００年くらいしかいないんだ。期間限定なんだヨ！
（期間限定）
確かに！
今日から１００年後、生きている人・・・
今、小さい子どもたちだけ！
大好きなあの人も、大嫌いなアイツも、そして何より私も・・・もう、いない！
いや、こがねのさんは、
生きているんじゃないですか？
そう、魔女だったのです
って、何それ・・
今、困らされている人間関係のあれこれも期間限定なんだなぁと思います。
ずっとこの悩みは永遠ではないこと・・・
私自身、振り返ってみれば、１０年以上前の人間関係の悩み。
もうその人たち
周りにいません（笑）
どんなに先が見えなくても、終わりは必ずあること・・・
そう思うと、少し、息がしやすくなりませんか？
「アイツ、ムカつく・・」と、思ったら、『期間限定』の言葉、思い出してみてくださいね。
旬のものやキャンペーンなど、期間限定のものに弱い人は多いですが、それは自分自身も期間限定の存在だからかな？と思いました。
（同上）
なるほど！
期間限定の嫌な人に時間を取られるより、
期間限定のステキなものを愛でる時間を大切にしたい
だって、人間
期間限定の生き物だから！
そうそう美味しいものは
次に行った時には無くなってるもの（笑）
限りある時間、楽しいことに使いましょ
まとめ
・欲があるから、人間、面白い。強欲な人も嫌うより、観察したら、新たな発見があるかも
・人間、せいぜい生きても１００年。頭を悩ますアイツも悩ませているワタシも期間限定
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