垣谷美雨『行きつ戻りつ死ぬまで思案中』を読んで、差別だらけの30年前の育児について考えた

垣谷美雨

1990年ごろ、平然と子持ちの母親は頭が悪いと言う人がいたんだってさ

こがねの
こがねの

こんにちは
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今日の本

垣谷美雨 著 行きつ戻りつ死ぬまで思案中
『一度母になったら死ぬまで母である』より

1990年前後の
子育ての思い出

もし今、差別する人が減ったのなら、当時の母親たちも頑張った甲斐がある

<今日の言葉>

当時、私の周りでは、「子持ちの母親=アタマが悪い」と決めつける風潮が歴然とあったから、どこへ行っても傷つくことが多かった。世間は私を「母親」としてだけ見る。それぞれの個性や能力や将来性などは存在しない。

(一度母になったら死ぬまで母である)

もう、これを読んだ時、笑っちゃいました

今から30年以上前、私が子育てしていた時は、まさに、こんな感じ!

今でもそうかなぁ?

世間で何か交渉する時

何か意見を言おうとした時

著者と同じような気持ちになること多々ありました

もちろん、これ、男性に限ったことではなく、女性同士でもあります

私自身、知人女性から、

「電車乗れないでしょ?会社行ってないから・・・」

と、言われたの覚えてます(笑)

さすがに乗れるよ😤

一方、大学時代の友人は、当時、ママ友の間では、ひたすら、学歴を隠していたと言います

ふとした瞬間に知性が垣間見えてたりして・・

大変だったろうなぁと思います

わざわざ演じなきゃいけない人もいたんですね

母親同士でもねぇ、なんでだったのかな?

そんな理不尽さに、はらわた煮えくりかえっていた著者は、こう結論づけます

弱い立場の人間に説教することでストレスを発散し、自分が偉くなったよに勘違いして、いい気分になっていたということだ。

(同上)

確かに

でも、マウント取らなきゃ生きていけないなんて、お気の毒な人だなぁ

と、今なら思えるんですけどね・・

大人の余裕でしょうか?

いずれにしても、いつの時代も

知らないこと、できないことも人それぞれ

「子持ちの母親だから」という括りにして欲しくないものです

そんな昭和の終わりから平成の初めにかけての育児の背景・・ちょっと懐かしく思いました

もちろん、きっちり、男女平等ってなかなか難しいのですが、あの頃より、叫んでいる人が少ないような気がします

少しは、いい世の中になって、娘世代に渡せたのかなぁ・・

(きっとまた違う怒りはあるのかもしれないけど)

だとしたら、当時の母親たちの頑張り、無駄じゃなかったなぁと思います

傷つきながらも、生き抜いて良かったですね、お互い!

私たちも妙なマウント
取らないように気をつけなくっちゃ

本について

本のデータ

著 者 垣谷美雨  
出版社 双葉社
発行日 2023年4月22日

老後のあり方、お金の心配、そして人間関係の悩みなど、70篇どれも「よくぞ言ってくれた!」と思わず膝を打つこと必至! 作家の喜怒哀楽がここにある。自分をさらけ出し、垣谷節が炸裂する著者初の痛快エッセイ集。

(双葉社文芸総合サイト 公式サイトより)

数々のベストセラーの
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あまりに喜怒哀楽の

ツボが同じすぎて

お知り合いになりたいと
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