まさに大人のための絵本。結婚のお祝いに送りたくなる理由があります。
作・絵 ガースウイリアムズ 訳 まつおか きょうこ 福音館書店
初版発行日 1965年6月1日 4歳〜
どんな絵本なの?
白いうさぎと黒いうさぎのやさしい愛の物語
白いうさぎと黒いうさぎは、毎日いっしょに遊んでいました。でも、黒いうさぎはときおり悲しそうな顔で考えこんでいます。心配になった白いうさぎがたずねると「ぼく、ねがいごとをしているんだよ」と、黒いうさぎはこたえます。黒いうさぎが願っていたのは、白いうさぎといつまでも一緒にいられることでした。それを知った白いうさぎはどうしたでしょうか? 結婚式の贈り物に選ばれることも多い、優しく柔らかな2の匹うさぎの物語。
(福音館書店 公式サイトより)
![いずみくん](https://koganenobook.com/wp-content/uploads/2023/02/man-150x150.png)
おさななじみなのかな?
っていつも思います
可愛らしいお話ですよね。
ちょっと小さい子どもには、絵が怖いと不評なのですが・・
お話は、ハッピーエンドと受け取ってくれるようです。
何度も読んだ本なのですが、年を重ねるごとに見え方が違うことに気づかされます。
今日は、そんなことを少し考えてみたいと思います。
この本のすごさに気づくのは、結婚ン十年経ってから
「じゃ、わたし、これからさき、いつも あなたと いっしょにいるわ」
(同上)
アラカン世代。
夫が定年になったら「夫源病」になりそうだと、嘆く人の多いこと。
こんなセリフ、言える人、何人いるんでしょう?(笑)
でも、10代、20代のお年頃の頃だったら、言えたんだよね、きっと!
![こがねの](https://koganenobook.com/wp-content/uploads/2023/02/man-150x150.png)
この本のうさぎ
僕たちみたい・・ですか?
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うん、うん
酸いも甘い経験した世代が読むと、また違った意味でファンタジー要素満載な作品だと気付かされます。
結婚したら、悲しいことはなく、毎日が楽しいことばかり・・・
そんなことあるかい!と、本に突っ込んではみたものの・・・
結婚ン十年たった今も、開くたびに、あの頃、一緒に過ごせるだけで嬉しかった気持ちに引き戻されるのです。
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「好きだ!」という気持ちを
なかなか告げられずにいた
かつての「くろうさぎ」さん
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なかなかプロポーズしてくれないなと、じれったく思っていた
かつての「しろうさぎ」さん
それぞれがパートナーのことを、まず、ぼんやり思い浮かべるのではないでしょうか。
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そして、
「ま、いいっか」
と、なります
そう、この本の魔法は、二人の関係が、ン十年となった時に、はじめて「かかる」のかもしれません。
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末永く一緒に暮らす
おまじない!
結婚の贈り物・・としては、ホント最適ですね。
ところで、結婚すると、
・笑顔が絶えない家庭を作りたい
・温かい家庭が作りたい
と、言いますが、現実は、なかなか難しい。
若干でも、ムッとした顔の出番より、笑顔の出番が多いなら、それで良し!
![こがねの](https://koganenobook.com/wp-content/uploads/2023/02/woman-glasses-150x150.png)
決して、うさぎさんたちの
ようには行かないけど、
いいですよね
まとめ
・結婚記念日のたびに開きたい本。「一年に1回は、開いてみて」の言葉も贈りたい。
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